公立は宿題タイムがない学童も。子どもの自主性に任されている
日経DUAL編集部 子どもが小学生になり、変わったことや困ったことはありますか?
三宅さん(以下、敬称略) 入学後しばらくは親が学校まで迎えに行く必要があったり、家庭訪問や役員決めなどの行事が平日に行われたりします。保育園時代には考えられないですよね。また、日々の連絡がすべて紙ベースになり、毎日プリントや連絡帳をチェックする必要があります。毎日先生と顔を合わせることがないので、分からないことがあっても気軽に聞けません。子どもの様子を直接確かめられないのが保育園との大きな違いだと思いました。
橋本さん(以下、敬称略) 宿題やテストなど、勉強を見なければいけないのも大変ですよね。なので、うちは勉強の時間をきちんと取ってくれる民間学童を選びました。学童に着いたらまず宿題、それが終わってからおやつを食べるようになっています。
藤原さん(以下、敬称略) 宿題タイムは、うちの学区では公立学童でも夏休みの朝9時~10時の1時間はあります。夏休み以外にも1年生は、2年生、3年生が来る前の時間が宿題タイムになっています。とはいえ、基本、子どもの自主性に任されていますね。
坂口さん(以下、敬称略) 学校の学童は宿題タイムはありますが、ちゃんとやっているかまでは確認してくれませんよね。宿題タイム自体がない学童もあるようで、みんながワーワー遊んでいる中、やりたい子どもだけが宿題をしているようです。民間は毎日宿題タイムがあり、子どもも少人数なので先生の声掛けも多いみたい。
三宅 通っている民間学童は学習スペースがあり、静かに勉強をすることができます。先生もケアをしてくれ、自然と机に向かう習慣がついてきたと思います。
―― 民間学童のカリキュラムはどんな感じなのでしょうか。
橋本 うちが通っているところは、English、Cooking、Science、Artなど、毎日アクティビティがあり無料で参加できます。長期休み中は、アスレチックや美術館、公園、博物館などへ連れて行ってくれたり、夏休みには2泊3日のサマーキャンプがあったり。ただ預かってくれるだけではないのがいいです。
坂口 うちも日常プログラムの他に、塾のように週に1回学べる講座が無料でついていて、算数や漢字などから1種類を選ぶことができます。追加料金を払えば、休日開催される稲刈り体験や国技館観戦などにも参加できます。
三宅 うちの子が通っている民間もそうですね。無料の英会話教室、有料の水泳教室、レゴ実験教室、サイエンス教室、書道教室など、日替わりで習い事を提供してくれるので、子どもも飽きずに楽しんでいるようです。
藤原 公立の学童もコマやヨーヨーなど日本の文化を学んだり、一輪車検定や塗り絵検定などを開催したり、様々な工夫をしてくれています。けれど、それが楽しいのは2年生まで。3年生になった今では、遊べるおもちゃがない。プログラムが学年ごとに分かれていないので、どうしても人数が多い1~2年生向けになってしまうんです。