子どもが小学生になると、共働き家庭を待ち受けているのが、放課後の過ごし方問題。親が帰ってくるまでの時間や長い夏休みを、子どもがどんな環境でどう過ごすのかは親にとって頭の痛い問題です。それまでの保育園時代から生活ががらりと変わるため、「小1の壁」と呼ばれることもあります。学童は、そうした家庭にとって心強い存在でしょう。学童とひと言で言っても、実はその種類や特徴は自治体や運営者によって様々。この特集では5回にわたり、学童の使い方ノウハウを紹介していきます。
 第4回の今回は、民間学童の使い方テクニックをお届け。時間・スポット利用、お迎えの安全性、勉強、プログラム、食事、申し込み時期など、気になるポイント別に紹介します。

【学童の選び方・使い方 特集】
第1回 子どもの放課後の居場所、学童は民間それとも公立?
第2回 小1の壁、小4の壁 夏休みはこうして乗り切った
第3回 民間学童 東京・横浜・大阪ずらり一覧を公開!
第4回 放課後の送迎、勉強、食事…民間学童使い方テク ←今回はココ
第5回 公立学童ってどんなところ?都内2カ所を訪れてみた

 前回の記事では、様々なタイプの民間学童があることを紹介しました。各社ともに様々なサービスがあり、賢く利用すれば、共働き家庭にとって強い味方になってくれるはず。今回は5つの人気施設を例に、民間学童の利用術を見ていきます。

 次ページから、(1)利用時間、回数、スポット制度、(2)お迎えの安全性、(3)勉強、(4)食事・おやつ、(5)プログラム、(6)申し込み時期の6つのポイント別に、使い方のテクニックを紹介します。

 ※今回記事で取り上げるのは、東京と神奈川の東急線沿線を中心に22店舗を展開しプログラム豊富な「キッズベースキャンプ」、SAPIX YOZEMI GROUPが運営する学習重視の「ピグマキッズ」、幼児教室で有名な伸芽会が運営する「伸芽'Sクラブ学童」、個別指導塾や英会話、幼児教育を手がけるやる気スイッチグループが運営する英語の学童「キッズデュオ」、国際的に通用するリーダーシップと創造力の育成を目指す「こどもクリエ塾」です。

【1】 利用時間、回数、スポット制度

 最初に押さえておきたいのは利用時間について。施設ごとに基本時間が決まっており、多くが19時や19時30分まで。働く家庭が利用しやすい時間帯のところが大半のようです。延長する場合、別料金が発生するので、料金を比較する場合は気をつけたいところです。

 延長時間については、伸芽'Sクラブ学童とキッズデュオ以外の3社は22時まで。伸芽'Sクラブ学童は21時まで、キッズデュオは20時30分までとなっています。「急な残業など当日連絡でも対応しています」(キッズベースキャンプ)、「延長は事前予約不要です」(こどもクリエ塾)など、当日の急な延長でも相談に乗ってくれます。

 朝が早い家庭は、知っておきたいサービスがあります。「夏休みなどの長期期間に使える前延長の制度があり、事前予約制・有料にて15分単位で最長7時から前倒しすることが可能です」(こどもクリエ塾)。伸芽'Sクラブ学童は7時30分から、キッズベースキャンプとピグマキッズは8時から前延長で利用できます。

 さらに、週何回から利用できるのか、スポット制度はあるかによって、学童の使い方は大きく変わります。公立学童や子ども放課後教室と併用したり、大きくなるにつれて習い事や塾通いが始まったりして、週5回通う必要がないことも多いからです。

伸芽'Sクラブ学童が主催する日帰り乗馬ツアーとスキー合宿
伸芽'Sクラブ学童が主催する日帰り乗馬ツアーとスキー合宿

<次ページからの内容>
・知っておきたいお得な使い方、夏休みの利用
・宿題、予習・復習、英語はどこまで見てくれる?
・おやつや食事に対する各社のこだわり
・気になる申し込み時期はいつからスタート?