若い女性に人気のファッションブランド、サマンサタバサ。ミランダ・カーなどを起用した広告も印象強いオシャレ最先端の会社で、30代にして上席執行役員を務め、30人以上の部署を率いる世永亜実さん。小学校2年生の長男と保育園年少の長女の2人の子どものママでもある。仕事中は「5分も席に座っていない」というくらい忙しいが、子どもの送迎も自分でし、夕飯も毎日手作り。家事・育児も自分がメーンとなって切り盛りしているパワフルママなのだ。そんな世永さんが、2016年もフル回転で駆け抜けるための秘訣とは?
“かわいく、楽しく、一生懸命”それが私の仕事ルール
なんでこんなに走り続けていられるんだろう、って自分でふと思うこともあるんです。
サマンサタバサがまだここまで有名じゃないころに転職して加わり、もう10年以上。明確なビジョンを持っていたというより、とにかく目の前の課題に次々取り組んでいくうちに、気づいたら多くのスタッフを抱え、「世永さんがロールモデルです」と言われるようになっていました。もちろんそう言われることは恐れ多いですし、ロールモデルであろうとは思っていません。このままずっと働き続けるのだろうか、と悩むこともあります。
でも、女性にとって仕事で目標となる女性が近くにいるというのは、非常に大事なことですよね。会社は20、30代の若い女性が中心です。みんなやる気と元気に満ち溢れていて、結婚も出産もこれから。だからこそ、管理職だからかっこよく見せようというより、仕事と子育ての両立は本当に大変だというリアルなイメージを持ってもらおうと思って、私は隠そうとはしていません。
18時になればミーティングの途中でも退社することもある。そういうことも含め、「だからこそ20代のうちにめいっぱい仕事にのめり込んで。経験を積んで、仕事を楽しんで。今があなた達の華なのよ」って話したりします。
次のページでは、そんな世永さんの「両立を支える法則」を紹介します!