気がつけばあっという間に3月。4月の保育園入園や進級、転園などを目前にして、「新しい環境になじんでくれるか不安……」と感じている家庭も多いのではないでしょうか。幼児教育を通して多くの子どもたちに接してきたチャイルド・ファミリーコンサルタントの山本直美さんに、子どもが不安定になりやすい新年度を迎える直前、「家族みんなで準備しておきたいこと」を聞きました。

【年齢別特集 保育園のママ・パパ向け】
(1) 耳鼻科と小児科どちらで診断? 色から知る子の鼻水
(2) 子どもが不安定な新年度 事前準備と慣らし保育 ←今回はココ
(3) 「食べない」「大泣き」…新しい園生活で困ったら?
(4) 吸引、鼻かみの練習 家庭で子の鼻水を和らげるには

園生活が楽しみになる「ポジティブな言葉がけ」を

 保育園や幼稚園の新入園、また進級や転園などで大きく家族の環境が変わる4月。「育休中はずっと一緒だったから、泣かずに登園できるかな」「やっと慣れた園を転園することになって、また振り出しに戻りそう……」など、不安を抱えるママ・パパも多いかもしれません。子どもが不安定になりやすい時期ですが、新生活をスムーズに始めるために親子や夫婦の間で準備しておきたい「事前対策」はあるのでしょうか。

 「ウィズブック保育園」を運営するチャイルド・ファミリーコンサルタントの山本直美さんは、「一番、気を付けたいのは、『親自身が抱える不安を子どもに感じさせない』ということです」とキッパリ。「子どもが自分の手を離れて新しい環境へ一歩踏み出すんですから、親だって寂しさを感じたり、不安になったりするのも当然だと思います。でも、そうした不安や緊張感は、子どもにもダイレクトに伝わってしまうものなんです」

 人見知りの子どもに「そんなんじゃ、保育園へ行けないよ」、いたずらしたら「そういうことをすると保育園へ来なくていいって先生たちに言われるよ」など、心配のあまりつい口にする言葉は、子どもを追い詰めてしまうことも。山本さんは「親が無意識に与えるプレッシャーやネガティブな言動」が、新しい環境につまずく一因となっていると指摘します。

 一方でこの時期に必要とされるのは「ポジティブな言葉がけをたくさんしておくこと」。「『困ったことがあったら、先生にすぐに言いなさいよ』など、良かれと思ってアドバイスしているつもりでも、子どもは『保育園に行くと、困ったことがあるのかな』ととらえて不安になってしまいます。それよりも、『きっと仲良しのお友達がたくさんできるよ!』『遠足はこんなところへ行くんだって。楽しそうだね~』など、新生活が楽しみになるような言葉をかけて励ましてほしいですね」(山本さん)

 次ページ以降も、新生活の不安を解消するいろいろな知恵をご紹介します!


次ページから読める内容

  • 慣らし保育が始まる前に練習したい「通園ルート」
  • 事前準備のあれこれ 夫婦の温度差をどう埋める?
  • 慣らし保育は「お迎えのとき」の顔で判断しよう

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山本 直美
山本 直美 チャイルド・ファミリーコンサルタント。株式会社アイ・エス・シー代表。NPO法人子育て学協会会長。日本女子大学大学院家政学研究科修士課程修了。幼稚園教諭を経て、大手インターナショナルスクールの立ち上げに参画。95年にアイ・エス・シーを設立。東京・神奈川・名古屋で「ウィズブック保育園」を開設、運営し、独自の教育プログラムや保護者向けの子育てに関する学びを提供している。2008年NPO法人子育て学協会を設立。著書に『3・4・5歳児の心に響く魔法の言葉かけ』(明治図書出版)、『ねえねえ あーそぼ』(エンブックス)など。

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