生徒力が低いから、身に付かないと思っていた
これまで英語教室に通っても、思うような結果を出せたことはない。学生時代の「英語で会話ができるようになりたい」という曖昧な目標設定や、就職後の「英語でインタビューできるようになりたい」という高望みな目標設定が良くなかったのか。あるいは自宅での予習、復習が不十分で英語に触れる時間が圧倒的に少なく、ひどいときはレッスンのとき以外は全く英語に触れなかったなどが原因なのか。そのどちらでもあるし、いずれにしても、英語については「自分の生徒力が低かったから身に付かなかったのだ」と自己嫌悪に陥るばかりだ。
そんな自分でも英語力アップの可能性はまだあるのか。今回、大人のマンツーマン英語教室にチャレンジ。カウンセリングによれば私の英語レベルはビジネス初級(TOEICでは500点程度)とかなり低めだが、あえて英語でのビジネスミーティングに耐え得る英語力習得をゴールに設定。東京都港区にある教室、「英語の時間 英会話学院」でマンツーマンレッスンを体験した。
どんな先生に教わるかよりも、今の時点でどういう通い方ができるのか
英語の時間 英会話学院は一般社団法人 全国外国語教育振興協会の加盟校。2000年4月に東京都港区白金で創業した。教授法の根本には「マンツーマンでじっくり覚えたことをグループで気軽に実践する」という考え方。コースとしては専門分野に特化した「日常英会話・旅行英会話」「ビジネス英会話・ビジネス英語」「こども英会話・学生英会話」「資格試験対策」の4部門がある。通い方は月謝制自由講座を選ぶとより自由に自分に合った通い方ができるようになっており、仕事の合間、休憩時間などにレッスンを入れることも可能。曜日も時間も固定せずに、前日までに通える時間を指定できるうえ、サービスタイム制度を利用すれば当日受講も可能だ。また振り替え制度、休学制度もある。
レッスン形態は「1対1マンツーマン」「1対2ペアレッスン」「1対3セミプライベート」「1対4少人数グループ」から選ぶようになっており、1レッスンは50分。講師はネーティブ、日本人のバイリンガルの両方がそろう。ネーティブ講師は大卒・大学院卒で講師歴3年以上、人文知識・国際業務の資格を持っており、米・英・カナダ・オーストラリア出身のフルタイムの専任講師。日本人のバイリンガル講師は英検1級・TOEIC950点以上の正社員のみ。
特徴的なのが手厚いカウンセリングだ。これまでの挫折経験を話したところ、上杉昭代表は「英語で挫折するのは生徒さんの責任ではありません」と明言。生徒力の低さを自認していたのでこの指摘には驚くばかり。だとしたら、先生との相性が良くなかった?
「最も大切なのはどんな先生に教わるかよりも、今の時点でどういう通い方ができるのか。さらに今の時点で通い方を決めても、将来的にはビジネスパーソンなら部署移動や転職など様々な事情で仕事状況が変わる可能性があります。今は週1回で通えても、2カ月後には通えなくなる可能性もありますから」(上杉代表)
英語学習は続けることが大切だ。それはまるで筋肉トレーニングと同じ。筋トレが続けないと筋肉が落ちて脂肪になりやすいように、英語は続けないと忘れてしまうのだという。だからこそ通い続けられる教室選びが重要なのだ。
確かにこれまで、英語教室(レッスン)に通い始めると最初の1カ月は「よしやってやるぞ!」と週1、週2と通うものの、すぐに忙しくなって「何も勉強していないし行きたくない…」「1回休んでしまったし、能力どんどん落ちているし、もう行きたくない…」とフェードアウトしがちだった。
「通えなくなる原因は時間的な余裕がなくなること。生活の中で、英語教室に通うことは、どうしても優先順位が低くなってしまいがちなんです」(上杉代表)
次ページからは、今回のカウンセリング内容、そしてレッスンの体験から、大人の英語教室の通い方に必要なこととは何か、実感したことをまとめていく。