【正解は…×】
西村則康 1954年生まれ。名門指導会代表、中学受験情報局主任相談員、塾ソムリエ。30年以上、難関中学・高校受験指導を一筋に行う家庭教師のプロフェッショナル。男女御三家、慶應、早稲田、灘、洛南高附属など東西の難関校に合格させた生徒は2500人以上にのぼる。『御三家・灘中合格率日本一の家庭教師が教える 頭のいい子の育て方』(アスコム)、『勉強ができる子になる「1日10分」家庭の習慣』(実務教育出版)など著書多数
よくやりがちな本の並べ方は、まず小説やガイドブックなどのジャンル別に大まかに分けたあと、単行本や文庫本といったようにサイズ別にそろえる方法だろう。しかし、西村先生いわく「見栄えよりも一定の規則性に沿った並べ方が重要」だそうだ。
「片付けは自分の記憶の中にモノをしまう作業。こういう内容の本はここにあるはずという記憶を自分の頭の中に定着させていくのが片付けるということです。親自身が自分なりの規則性を意識して片付けていると、自然と子どもも真似していきます」
例えば小説でも歴史小説のジャンルなら単行本、文庫本問わず近いエリアに固める。作者別に固めるなどしてもいい。子どもの場合、恐竜について描かれた絵本と図鑑が隣り合わせていてもいい。その子の頭の中で規則性があれば、サイズがバラバラであってもその並べ方を尊重してあげてほしいと西村先生は話す。
本棚の整理によって頭の中が整理できるようになると、他にどんなメリットがあるのか。
「忘れ物をしたときに、探し出す時間が短くなります」と西村先生。
子どもにつきものの、失くし物や忘れ物。いくら親が注意していても、繰り返してしまうことも多い。西村先生によると、インプットが得意なのにアウトプットが苦手な子、つまりその教科についての知識があるのにテストになるとどうも苦手という子は、忘れ物をしたときに探し出すのが苦手という共通点もあるという。
「学校からもらってきたプリントがないときに手当たり次第に探すのではなく、『どこに入れたか』を思い出せることが重要。もらったときに本に挟んだ。帰ってきてランドセルの中身を出したときに、あの本をここに置いた。だから本の近くにあるのかもしれない。というように、筋道を立てて考えられる子はアウトプットが得意になります」
忘れ物も少なくなるし、テストの成績も上がる。本棚の整理が得意になると、こんなにいいことがあるのだ。
次は、小学校の親の気になるテーマ。勉強は自室でさせるべきなのだろうか。それともリビングで見るべきなのだろうか。
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