今後は2拠点生活、パラレルワークにも興味が

前野さん それから、これはママ・パパ両方に関係のあることですが、どこの企業も「18時完全終業」にしてくれればいいのに、と思います。そうすれば夜間にメールが来るかどうかを気にしなくて済むし、「夜は家族の時間」と安心できます。

── 前野さん自身は働き方について考えることはありますか。

前野さん 当面は今の仕事をリモートで継続すると思いますが、いつかは2拠点生活、副業、パラレルワークをしたいと思っています。ベンチャーを2~3社掛け持ちして、働くのもいいですね。もっと自分で働く時間をコントロールできるようになりたいです。

── 2拠点生活で気になる場所はありますか?

前野さん 沖縄県や長野県、福岡県とかですね。東京都から神奈川県に引っ越して気づいたのは、ふと見あげたときにも空が広いということ。やはり子どもを自然に触れさせたいですね。

「当面は今の仕事をリモートで継続しますが、2拠点生活にも興味があります。子どもを自然の中でのびのびと育てたいです」(写真はイメージ)
「当面は今の仕事をリモートで継続しますが、2拠点生活にも興味があります。子どもを自然の中でのびのびと育てたいです」(写真はイメージ)

 一方で中学受験も気になっていて、DUALで最近始まった連載漫画『紆余曲折☆中学受験物語』は読んでいます。夫は中学受験をしましたが、私自身は中学受験をしていないので、「中学受験ってどんな感じ?」「共働きでも受験できるの?」と興味津々です。

 上の子どもが4月から小学生なので、学童の記事も読んでいます。「そもそも学童ってどうなんだろう?」「民間学童という選択肢もあるかな」とか。なかなか記事をじっくり読む時間はないのですが、メルマガやフェイスブック広告で気になったものをチェックしています。DUALは年齢別に記事が分かれているので、今すぐほしい情報と、ちょっと先の気になる情報を知ることができて便利です。

── 確かに子どもの年齢が1歳違うだけでも、知りたいことや悩みの内容が全然違ってきますよね。友達に相談しても、子どもは一人ひとり違うので、わが子には当てはまらない場合もあります。

前野さん 上の子を出産したときは分からないことだらけで、かといってインターネットやSNSの情報は出所が分からないし……。DUALはちゃんと取材に基づき編集された記事なので、産後の振り回されやすい時期に助かりました。

 下の子の育児はやはり一度通った道というか、この時期はこういう状況だということがあらかじめ分かっているので助かります。友達から「子どもが2人になっても大変さが2倍になるわけではないよ」と聞いていましたが、その通りだと感じています。

 まだコロナが収束しませんが、落ち着いたら子どもをキャンプや社会勉強にも連れて行きたいですね。手抜きできるところは手を抜きつつ、人の手も借りつつ、子育てを楽しみたいと思っています。

取材・文/三浦香代子(日経xwoman DUAL) 写真/PIXTA