仕事と育児を両立させる共働きファミリーにとって、朝の時間の過ごし方は悩ましい課題ではないでしょうか? 2018年のスタートを飾るこのDUAL特集には、読者の皆さんの朝時間をスムーズにしたい!という思いを詰め込みました。未就学児、小学校低学年、高学年と、子どもが発達するとともに処方箋は少しずつ異なってきます。識者が語る解決法をぜひお試しください。第1回は、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのポジティブ・ディシプリン・カントリートレーナーである森郁子さんと、株式会社子育て支援の代表取締役、熊野英一さんのお話を紹介します。2人が口をそろえて言うのは「朝時間の悩みを解決するのは、小手先のノウハウではありません。急がば回れ。慌てず、基本に立ち返ってお子さんと向き合ってください」。さて、詳しく話を聞いてみましょう!

【今年こそは、ノーモア「急いで!」朝の時間改革 特集】
第1回 朝は時間との戦い!子どもの時間の概念、親とは違う ←今回はココ
第2回 もったいない!“朝ぼぉ~”時間はなぜ起きる?
第3回 朝食・着替え・朝学習 朝の悩みをトヨタ式で解決
第4回 編集部員たちが実践!朝のイライラがなくなった!
第5回 朝時間をスムーズにするお助けグッズ&アプリ

87%が、朝時間に悩み「あり」!

 年末年始、日経DUALでは、朝時間の悩みに関する読者アンケート(*)を実施しました。その中で「朝起きてから、家を出るまでの間で子どもに関する悩みはありますか?」と尋ねると、87%が「ある」と回答。

(日経DUAL調査より)
(日経DUAL調査より)

 お悩みのトップ3も明らかになりました。それが下の3つです。

(日経DUAL調査より)
(日経DUAL調査より)

 アンケートの内容は今後の回で詳しく紹介していきます。今回の記事では、こんな朝の悩みを解決する前段階として、必要となる考え方や姿勢を、2人の専門家に聞きました。まず1人目は、子ども支援専門の国際組織「セーブ・ザ・チルドレン」において「ポジティブ・ディシプリン」という子育ての考え方を提案している、森郁子さんです。

 森さんは言います。「朝は全ての家庭にとって大変な時間帯ですよね。子どもを世話するだけでなく、自分の支度もしなければならず、食事作りや簡単な片付けもこなして、決められた時間に家を出なければならないという“締め切り”もありますから」

 「そうはいっても」と森さんは、今回のアンケート結果を見てやや不安げな表情。

 「朝、イライラして子どもを叱ってしまったことがありますか?」という質問に対して「はい」と答えた人が85.2%いたからです。朝のイライラが理由で、子どもを「叩いて」しまったという人も14.8%います。

(日経DUAL調査より)
(日経DUAL調査より)

 「『子どもがなかなか起きない』『朝ごはんを食べない』といった理由で、カーッとなって子どもを叱ったり、叩いたりしてしまうとしたら、それは本当に、子どもにとっても親にとってもプラスなことではありません。毎朝のことだからこそ、ちょっとしたことが引き金となって親子の信頼を崩してしまうリスクもあることに、私たち大人は気付く必要があります。イライラする朝は、誰もが経験していることですから……」

 では、どうすればいいのでしょう? 森さんは「このキーワードを知っていると、朝時間がラクになるかもしれません」と、2つのキーワードを教えてくれました。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのポジティブ・ディシプリン・カントリートレーナー、森郁子さん
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのポジティブ・ディシプリン・カントリートレーナー、森郁子さん
<次のページからの内容>
● 森さんからの朝のキーワードは【発達】と【気質】
● 「わが子は時間という概念をどのくらい理解できている?」
● 幼い子どもに「5分」の概念を教えるには、こうしてみよう!
● 親の都合で時間を歪ませてはいけない
● 熊野さんからのアドバイス「朝時間は必ず改善できます!」。キーワードは【課題の分離】【共感】【信頼】【ルーティン】【自我】

* 日経DUALが2017年12月15日~18年1月8日に実施。110人が回答。

次ページから読める内容

  • うちの子、時間の概念をどのくらい理解できてる?
  • 親の都合で時間の概念を歪ませないで
  • 子どもの気質を知って、サポートの方法を考える
  • 叱ってしまう親が必要としているのは、「課題の分離」
  • 朝時間、親が自分に言い聞かせるべき4つのワード

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