お出かけしたり、おうちで遊んだりと親子で楽しむ時間を子どもの学びにつなげるためには、親は子どもとどのように関わったらいいのでしょうか。DUAL世代の皆さんの工夫を、シリーズで紹介していきます。今回登場いただくのは、近畿エリアで11歳(小5)の男の子を育てているSさん(46歳/財務・経理)。子どもは、小さい頃から鉄道が大好きな「子鉄」で、好きなことをとことん突き詰めていくハマリ性なタイプだそう。そんな子どもが、興味を持ったテーマからより深い学びを得ていくために、どのような視点でサポートしているのか、前後編で紹介します。

<「子鉄」母の「遊び・学び」サポート>
【前編】単なる鉄道好きだけで終わらせない「子鉄」親の工夫 ←今回はココ
【後編】小2から息子が始めた鉄道旅行企画 親の絶妙アシスト

 現在、小学5年生のTくんは、小さい頃から電車や列車にハマり、幼稚園へ通う頃には、数多くの電車・列車の名前のみならず形式名なども暗記していたほどのハマリ性の子鉄。「普段から列車が見える道を選んで歩いたり、駅の入場券を購入し、制限時間いっぱいまで駅ホームで列車を見続けたりしていました。『この路線では200形列車が○○行きとして運行しているよ』など発見したことを、嬉々として教えてくれました」

 「子ども自身が興味を持っている分野で、試行錯誤を繰り返す経験の中に、成長のチャンスが詰まっているはず。だから、好きな分野はできるだけ掘り下げてほしいし、そうした分野を一つではなく複数に広げていってほしいと考え、息子を積極的にサポートしてきました」。Tくんの母親であるSさんはこのように話します。

 その結果、Tくんの世界はどんどん広がっていきました。未就学児のうちから路線図や時刻表を読みこなし、展開図を自分で書いて、そこから電車の立体模型を作り上げることもできるように。2019年には、家族旅行の計画を一人で立てて家族を引率するなど、企画力や実行力がどんどん磨かれていきました。

親のサポートのもと、鉄道好きからスタートしたTくんの興味関心分野がどんどん拡大。「家族旅行」と工作については後編で紹介
親のサポートのもと、鉄道好きからスタートしたTくんの興味関心分野がどんどん拡大。「家族旅行」と工作については後編で紹介

どこまでサポートするかがポイント

 ハマリ性で好きな分野をとことん掘り下げていく傾向のあるわが子に対し、さらに興味や関心を広げてもらうためにSさんが心掛けてきたことは二つ。一つは「興味を持つところまではサポートする」こと。そしてもう一つは「好奇心に火が付き、自分自身で突き進み始めたら、それ以降は口を出さない」ことだそう。

次ページから読める内容

  • 路線地図と時刻表を渡して、好きな世界をさらに深堀り
  • 鉄道とのつながりが見え、「防災」が自分ごとに
  • 防災への関心を「質問」でさらに拡大

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