オリジナルブランドの化粧品の企画・開発・販売を行うメディプラス(渋谷区恵比寿)では、ストレスオフ(ストレスを解放すること)の働き方を支援するさまざまな取り組みがあることを前編でご紹介した。後編では、そんな働き方をバックアップする役職、CSO(チーフ・スマイル・オフィサー)の岡元朋子さんに話を聞く。

<メディプラス取材リポート>
【前編】 「ストレスオフ組織」で社員の主体性を発揮する
【後編】 社員の幸福度向上目指しCSO設置 有給取得2倍に ←今回はココ

休暇取得をマネジメントする役職を2015年から設置

 岡元朋子さんの役職は、社員の残業時間や有給取得日数を把握して、休暇の取得をアドバイスする、その名もCSO(チーフ・スマイル・オフィサー)。ストレスオフ組織としてより良い働き方ができる方法を、社員と一緒に探していく役割を担っている。

 欧米企業では「社員の幸福度が高いと、顧客の満足度も高くなる」という研究結果から、社員の幸福度向上に務める役職、CHO(チーフ・ハピネス・オフィサー)が浸透しているが、 「ハピネス」の部分を「スマイル」に変えてネーミング。2015年にCSOを設置してから、同社の有給取得率は上昇し、残業時間も激減したという。具体的にどんなことを行っているのだろうか。

有給休暇の取得計画表とライフプランをもとに面談

 有給が付与されると、社員全員とCSOが一人ずつ面談を行いながら、有給取得計画書を作っている。その際に役立つのが、前回記事で紹介した自分の目標やライフプランを書き込む手帳「みんなのポラリス」だ。

 面談では有給取得計画を確認するだけでなく、手帳に記したライフプランに対し、「そのための今になっているか」を一緒に考えていくという。 気付きを与えることで、有給をただ消化するのではなく、有意義なものにしてもらう

 家族と大切な時間を過ごしたり、自分の成長のための勉強時間に充てたりと、「今、自分が大切にしたい人や物」にフォーカスし、有給を役立ててもらいたいという考えだ。

 「有給を計画的に取得できていない従業員がいれば、年に2・3回ほどアラートし、どうしたら取得できるかを一緒に考えていきます。CSOを設置した当初は、有給に対する意識がまだまだ低く、その人の取得状況や、有給が消えてしまう時期などについて説明していました。今は各自が自分の休息をマネジメントできるようになり、有給取得率は導入前の32.9%(2014年度)から、60.2%(2017年度)まで上昇しています

メディプラス CSO(チーフ・スマイル・オフィサー)の岡元朋子さん