心身のストレスによって肌トラブルが引き起こされるように、肌と心には密接なつながりがあると言われる。オリジナルブランドの化粧品の企画・開発・販売を行うメディプラス(渋谷区恵比寿)では、製品やサービスはもちろん、従業員自身も「ストレスをオフする」設計に基づいているという。同社のユニークな働き方制度をレポートする。

<メディプラス取材リポート>
【前編】「ストレスオフ組織」で社員の主体性を発揮する   ←今回はココ
【後編】社員の幸福度向上目指しCSO設置 有給取得2倍に

代表が体調を崩したことで働き方改革に本格着手

 メディプラスは代表自身の肌悩みをきっかけに生まれたオールインワン美容液からスタートした会社だ。2003年の創業以来順調に業績を伸ばしてきたが、起業から10 年目のときに、オーバーワークが原因で代表が体調を崩してしまう。

 「どれほど気力が充実していても、無理をすれば心身ともに壊れてしまう。このことを機に、2016年から働き方のストレスオフに本格的に取り組んできました」(組織開発室室長 渡辺大介さん)

 同社が目指すのは、ストレスをゼロにする「ストレスフリー」でも、一時的に対処する「ストレス解消」でもない、自身でストレスをマネジメントする「ストレスオフ」 。心身のストレス緩和に有効であるとされる「主体性・休息・グルーミング」の3つの要素に基づいた働き方を提案しているという。早速、詳しい内容を見てみよう。

組織開発室室長の渡辺大介さん
組織開発室室長の渡辺大介さん

主体性:人生と仕事に向き合える「オリジナル社員手帳」

 会社に「働かされている」という意識があるとストレスにつながりやすいものだ。そこで、一人ひとりが自らの意思で目的やゴールを定め、自分自身で舵取りができる環境を目指すため、オリジナルの社員手帳を活用している。

社員手帳「みんなのポラリス」は2016年から導入し、今年で4冊目。迷ったときにいつでも立ち戻れるようポラリス(北極星)とネーミングした。手帳は毎年自薦他薦で制作委員会を募って制作し、年々ブラッシュアップされている。
社員手帳「みんなのポラリス」は2016年から導入し、今年で4冊目。迷ったときにいつでも立ち戻れるようポラリス(北極星)とネーミングした。手帳は毎年自薦他薦で制作委員会を募って制作し、年々ブラッシュアップされている。
社員手帳「みんなのポラリス」は2016年から導入し、今年で4冊目。迷ったときにいつでも立ち戻れるようポラリス(北極星)とネーミングした。手帳は毎年自薦他薦で制作委員会を募って制作し、年々ブラッシュアップされている。

 2019年度の手帳は大きく分けて2部構成。Part1には企業理念や事業方針、社内用語集などが記され、これを読めば全社員が会社として進むべき方向を共有できるバイブルのような内容だ。Part2は人生の計画を書き込むライフデザインのパート。例えば「何歳でハワイに家を買う」といった理想の未来も書き込んでいく。自分の人生をどう生きたいのかが明確になれば、働き方も定まってくる、と考えるためだ。

 「手帳を配布したタイミングでゼミ形式の勉強会を開催し、手帳に書き込んでもらいます。コミットではなく、自分自身と向き合う時間を持つことが目的です。ライフプランや目標は変わって行くものなので、シャーペンやフリクションペンで書いて修正できるようにしてもらいます」

 手帳には有給休暇予定管理表のページも設け、計画的な休暇取得を促しているという。

次ページから読める内容

  • 休息:残業や有給を把握し管理する役職を設置。休息を後押し
  • グルーミング:家族や自分と向き合う時間を応援するファミラブ制度
  • 部署を越えた交流で居場所作りも。連帯意識も高まる

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