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「第三の空間」体験少ないと自我の危機に 家で補うこと

「第三の空間」で遊べなくなった子どもたちへの影響/ババ抜き、短歌、川柳で言葉の力を鍛えよう


8月後半になり、一部の学校では2学期が始まっています。いつもと違う夏休みを過ごした子どもたち。2学期に向けて親はどんなことに気を付けたらよいのでしょうか。千葉敬愛短期大学学長で、マンガと読解力の関係など青少年文化の研究に取り組んでいる明石要一さんと、子どもの防犯研究と発信に取り組んでいるステップ総合研究所所長の清永奈穂さんに話を聞きました。

【年齢別特集 小学校高学年のママ・パパ向け】
(1) いつもと違う夏休み 3つの「大」で心を安定させて
(2) 「第三の空間」体験少ないと自我の危機に 家で補うこと ←今回はココ
(3) 成長期の高学年 必要な栄養取るために知りたいこと

ウィズコロナの暮らし 高学年の子どもで心配な2つのこと

 明石さんは、ウィズコロナの暮らしで思春期の自我が育つ上で必要な「第三の空間」で過ごす時間が少なくなっていることに懸念を覚えると話します。第三の空間とはどのような場なのでしょうか? 代わりに親ができることは何でしょうか。

 一方で、清永さんは、学校で防犯教育や交通教室を行う余裕がないため防犯知識が薄くなっていること、半面、子どもを狙った犯罪はあまり減っていないことを心配します。マスクが当たり前の暮らしで不審者を見分けるポイントや、不審者が現れる頻度、通塾などで一人で行動することが多い子どもに教えたいことを聞きました。

子どもは家庭、学校、地域社会の3つの場所で育つ

 明石さんは「子どもが育つ場所とは、家庭、学校、地域社会の3つ。地域社会は、子どもの自我が育つ第三の空間として大切です」と話します。地域社会は都会では公園や児童館などのこと。親世代の中には、野原や広場などで遊んだことがある人もいるでしょう。ウィズコロナの今、家庭、学校の場は確保されていますが、子どもたちは三密を避けるために放課後や休日に遊ぶ場所が制限されてしまっています。「この夏休み、近所に遊ぶ場所が少なくて困った親子も多いのではないでしょうか」

 第三の空間はどのような役割を持つのでしょうか。

次ページから読める内容

  • 第三の空間で言葉の力を鍛えていた高学年の子どもたち
  • ババ抜き、短歌、川柳。家庭内で言葉を鍛える体験をさせよう
  • 外に出ることが減っても子どもを狙った犯罪は大きく減らなかった
  • 犯罪者の行動スパンが短期化。危険を感じたらすぐに通報を
  • 家庭で安全の知識を確認しておこう
  • 子どもの外面も内面もよく見て変化に気づこう。親同士も連携を

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明石要一 千葉敬愛短期大学学長。千葉大学名誉教授
明石要一 教育社会学を専門に、子どもを取り巻く環境が大きく変化している現代社会において、子ども・教師の研究に精力的に取り組んでいる。大分県姫島村出身。東京教育大学大学院博士課程単位取得満期退学。「早寝早起き朝ごはん」の効果に関する調査研究会委員長として、子どものころの基本的習慣の確立がどのような影響を与えたかを調査している。著書に『生き方が見えてくるナガシマ学』(オークラ出版)他多数。

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清永奈穂
清永奈穂 ステップ総合研究所所長・体験型安全教育支援機構代表理事。2019年4月より内閣府子供・若者育成支援推進のための有識者会議委員。
元警察庁犯罪予防研究室長でステップ総合研究所特別顧問の清永賢二氏と共に、犯罪やいじめ、災害からどうやって命を守るかを研究している。子どもが犯罪に巻き込まれた現場に足を運んだり、元犯罪者に話を聞いて犯罪がどのように起きたか、どうしたら防げるかを科学的に検証し、全国で行う体験型安全教育に反映させている。海外の安全教育についても詳しい。家庭では一男一女の母。主な著書に『犯罪者はどこに目をつけているか』(清永賢二氏との共著・新潮社)、『犯罪からの子どもの安全を科学する―「安全基礎体力」づくりをめざして』(共著・ミネルヴァ書房)、『犯罪から園を守る・子どもを守る』(メイト社)

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