書く力を伸ばすために取り組む作文や読書感想文。「自由に書いていい」とは言うけれど、コンクールで表彰される子とそうでない子の違いは何なのでしょうか? 読書感想文を書くのが苦手という子は、どういうステップで進めていけばいいのでしょうか? 公立小学校で23年間教壇に立ち、現在は教育評論家として活躍している親野智可等先生に聞いてみました。

【年齢別特集 小学校低学年ママ・パパ向け】
(1) 学童はイヤだと言われたら…民間学童、留守番の選択
(2) 子どもの一人留守番はいつから?家庭の放課後ルール
(3) どんな子でもスラスラ進む日記・作文の書き方
(4) コンクールで表彰される読書感想文は何が違うの? ←今回はココ

 子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

キラリと光る読書感想文には子ども自身の体験が描かれている

「よい読書感想文には、その子の経験と思考が表現されています。ですから、まず大事なのは本選びなんです」(教育評論家の親野智可等先生)
「よい読書感想文には、その子の経験と思考が表現されています。ですから、まず大事なのは本選びなんです」(教育評論家の親野智可等先生)

 夏休みの宿題の定番といえば、読書感想文。多くの書店では、この時期に合わせて、課題図書や推薦図書のコーナーを設けますが、これだけたくさんの本があると、どの本を選んだらよいのか分からないという親御さんも多いことでしょう。

 「『子どもには良質な本を読ませたい』『名作を読めばよい感想文が書けるに違いない』と思うかもしれませんが、読書感想文の本は必ずしも名作である必要はありません」と親野先生。

 読書感想文コンクールの審査員を務めた経験もある親野先生は、入賞する子どもたちの作品にはある共通点があるといいます。それは、自分自身の体験と重ね合わせ、自分の言葉で表現していること

 「よい読書感想文には、その子の経験と思考が表現されています。ですから、まず大事なのは本選びなんです。子ども自身がリアルに体験していることと関連する本を選ぶと書きやすくなります。いくら名作とはいえ、全く知らない世界のことを書くのは難しいもの。本を選ぶときは、子どもが日ごろから夢中になっているものや、最近特に関心を示していることなどを題材にした本を選ぶといいでしょう」

 「例えば野球好きなら野球選手の本、動物好きなら動物に関する本という具合です。また、『ペットの死』『友達との別れ』『きょうだいができた』『努力して何かを達成したこと』または『努力したけれど達成できなかった』など、子ども自身が体験したことと内容がリンクするような本は、自分の体験と置き換えて考えることができ、自分の言葉で書くことができます。こうやって書かれた読書感想文はオリジナリティーに溢れるものになるのです」

画像はイメージです
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<次のページからの内容>
● 親野先生おすすめ「子どもの体験とリンクしやすい本」紹介
● 読書感想文がスラスラ書けるようになる4つのステップ
● 子どもを助ける4つの質問
● 作文好きな子にするには「褒める」「共感」が鉄則
● 子どもが、本の主題からそれた作文を書いたらどうする?

次ページから読める内容

  • 読書感想文がスラスラ書けるようになる4つのステップ
  • 作文好きな子にするには「褒める」「共感」が鉄則

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