4月に入ると行われる、PTAやクラスの役員決め。仕事との両立を大きく左右するとあって、今から、戦々恐々としている人もいるかもしれません。

PTAといえば、共働き世帯の加入が大半を占めていながら、仕事と両立できない仕組みがこれまでたびたび問題になってきました。

そんななか、究極まで無駄を省いて、共働き家庭の参加率を3倍まで押し上げることに成功したPTAがあります。不満はあってもなかなか改革が実現しにくかったPTA。東京都北区立小学校PTA連合会長の岡村和俊さんに、どのようにして共働きにやさしい改革を成し遂げたのか、ノウハウを教えてもらいました。

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仕事とPTAの両立に悩む親たち

 「仕事をしながら、PTA活動なんてとてもできない」

 そんな先輩ママ・パパの話を聞いたことはありませんか?PTAとは「Parent Teacher Association」の略で、保護者と教職員が共に協力してさまざまな活動を行い、児童に還元していくボランティア組織です。あくまで自主的な参加が前提ですが、一部の保護者からは、こんな悲痛な声が挙がっています。

・ 一度はPTA役員をやらなければならないと聞いて立候補しました。しかし、行事前になると3日に1度のペースで日中に招集があり、子どもの病欠のために取っておいた有給がゼロどころかマイナスに。しかも会議の中身は、20人もの保護者を集めて、ただただ資料を読み上げるだけなど、仕事を休んでまで参加した意味が全くありません。

・ PTAで運動会の運営委員を担当しました。しかし、当日は来賓へのお茶出し等に追われて、わが子の勇姿を見ることもままならず。「何のためのPTAなんだろう?」と思わずにはいられません。

・ うちの学校では、PTAが朝の7時40分から旗振りをします。通勤時間の長い私は、旗振りを担当する日は完全に遅刻。しかも、日程の選択権が自分にはなく決め打ちで、どうしても都合が合わなければ、代理を立てなければなりません。一度でも免除者を出すと誰もやらなくなるからと、交通量の多い交差点での旗振りに、一人で留守番のできない1歳くらいのお子さんを連れてくる保護者もいて、「せめて下の子が大きくなるまで待てないものか」と憤りを感じます。

 「子どものため」という思いで、PTAで役員や委員を引き受けても、まだまだその実態は、仕事との両立が難しく課題は山積しているようです。

共働きでも可能な運営を!北区の小学校 PTA改革

出典:内閣府男女共同参画局より
出典:内閣府男女共同参画局より

 上図は、内閣府男女共同参画局による「専業主婦世帯数と共働き世帯数の推移」です。これによると、1994年ごろを境に、共働き世帯と専業主婦世帯が逆転し、その後も、両者の差は開いていく一方であることが見て取れます。

 現在のPTAが抱える問題は、すでに働くママ・パパが主体でありながら、旧態依然としたPTA運営が続いていることにあり、しかも、ボランティアとは名ばかりで、その実情はほとんど強制参加となっていることです。しかし最近では、こうしたPTAの在り方に疑問を呈する声も大きくなり、その運営方針にメスを入れる小学校のPTAも出てきました。東京都北区のある小学校もその一つです。

 立役者となったのは、東京都北区立小学校PTA連合会長の岡村和俊さんです。現在、小学4年生のお子さんがいる岡村さんは、2年前、前会長から推薦されてPTA会長を引き受けました。

 そこで目の当たりにしたのは、多くの保護者らが「PTAと仕事の両立はできない」と、役員や委員になるのを何とか避けようとする現状。その後、岡村さんは、共働き世帯でも可能なPTA運営を推し進め、たった2年で以前の3倍近くの働く親たちが参加できるPTA体制を構築することに成功しました。

 次のページでは、岡村さんが着手した「PTA改革」のノウハウをご紹介します。

<次のページからの内容>

● 「無駄な会議」と「書類」をやめると、PTAは効率化する
● 働く親には、仕事量ではなく「時間」の分担がマスト
● PTAは子どものためにあることを、しつこく啓蒙し続ける
● 今後は、パパをどう巻き込むのかが課題

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