小学校入学に伴い、共働き世帯が直面するといわれる「小1の壁」。日経DUALで低学年の子を持つ読者にアンケートを取ったところ、コロナで在宅勤務が増えたと回答した読者が多く、放課後の過ごし方にも変化が見られました(前編参照)。今、保育園児を持つ親が気になるのは、小学生になれば、在宅勤務のときに子どもと一緒に過ごせるようになるのか否か、ではないでしょうか。選択肢が増えたことで生じた新たな悩みや不安、乗り越えるために工夫していること、入学したら加わる3つの「親の大変」などを紹介します。
【年齢別記事 保育園のママ・パパ向け】
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(5) ウィズコロナ時代「小1の壁」に変化?放課後の過ごし方
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過ごし方についてジレンマを抱えている
コロナによる休校で、子どもが家にいながら、在宅勤務をすることになった親は数多くいました。これまでならそんな状態は「あり得ない」と思っていた人も、やむを得ず経験したり、学童の利用自粛に応じたりしたことで、「親子で一緒に過ごす」が選択肢に入ったといえます。
保育園児の親が気になるのは、小学生になれば、在宅勤務の際に「平和に共存」できるのか、ではないでしょうか。読者アンケート(2020年10月13日~29日、日経DUALのメルマガ会員のうち113人が回答、内訳は女性107人、男性6人)で聞いてみました。
■在宅勤務で子どもも家にいるとき、「子どもが一緒にいたら仕事はできない」と思ったことがある。
一方、現実に親子で一緒に過ごしている家庭は少なくありません。「9月以降、子どもが家にいる状態で親が在宅勤務をすることがあるか」という質問に対しては、67.3%が「ある」と答え、「ない」は32.7%でした。
また、下記のように、「在宅勤務中に家に子どもがいてもいいのではないか」と多くの人が考えていることも分かりました。
新たな悩みも発生しています。「親が在宅勤務しているときの子どもの家での過ごし方について、不安や不満がありますか」という質問には、113人の回答者中、76人が抱える不安や不満を教えてくれました。在宅勤務できるのなら子どもを早めに帰宅させてあげたいと思いつつも、その過ごし方については不安や不満があり、ジレンマを抱えていることが分かります。
仕事の制約や家庭環境、子どもの個性などは多様なため、放課後の過ごし方に「正解」はありませんが、ウィズコロナ時代の低学年親のリアルな不安や工夫を知ることが、これから小1になる子を持つ親がよりよい解を見つける手がかりになるかもしれません。また、入学したら加わる3つの「親の大変」についても詳しく紹介します(回答者の概要は最終ページに掲載)。