休日になると、子どもと公園などの「外遊び」へ出掛けるという親は多いと思います。しかし、せっかくのびのびと遊べる環境へ行ったにもかかわらず、親が「あれはだめ」「これは危ない」と注意ばかりしていては親も子どもも楽しめません。

子ども向け体験プログラムやキャリア教育プログラムの企画運営などを行う、「こども×おとな×しごと プロジェクト」のしみずみえさんは、子どもとの外遊びで大切なのは、必要最小限の大人のアシストであり、あとは「信じて見守る」ことだといいます。子どもとの外遊びで、親が心掛けたいこととはどのようなことなのかお聞きしました。

【年齢別特集 保育園ママ・パパ向け】
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子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

遊びを創造できない子どもには、大人のアシストが有効

編集部(以下、――) しみずさんの著書『あそびのじかん』(英治出版)の中には、子どもの遊びを上手にアシストして盛り上げる大人が紹介されています。外遊びは家の中とは違っておもちゃなどに囲まれていない分、子どもの遊びも自由でのびのびしていますよね。

しみずみえさん(以下、敬称略) 面白そうなことがあると、子どもの遊びはいともたやすく変容します。それは移り気なのではなく、「こんな遊びもやってみよう!」「やってみたい!」という探求心のあらわれ。本の中では、3歳の2人の女の子と、どんぐりがいっぱいある公園に行き、どんぐりがパンにもお肉にもなって葉っぱのお金と交換して遊んだことを紹介しましたが、このときにも、最初はおうちごっこだったのに、途中からはアイスクリーム屋さんになりました。子どもの好奇心と独創性が発揮された、遊びの変化の分かりやすい例だと思います。

―― このときには、子どもの遊びが前に進まなくなって、大人がこっそり葉っぱを差し入れしたんですね?

しみず そうです。基本は黙って見守りますが、このときには女の子2人がどんぐりに執着し過ぎていたので、「違う素材も混ぜたらどうかな?」と思い、差し入れてみました。うまい具合に、差し入れした葉っぱがお金に早変わりして、遊びを発展させるアシストになりました。

―― だまって見守るときとあえて声を掛けるとき。なかなか、そのボーダーを見極めるのは難しいです。

しみず 子どもたちが遊びに満足しているなら、声を掛ける必要はありません。ただ、遊びながら飽きている様子が見られたとき――例えば、物の扱いが雑になってきたり、些細な口げんかなど、子ども同士のトラブルが目に付くようになったときには、ちょっと声を掛けてみるといいかもしれませんね。

 自分からどんどんアイデアを持って、「これをやろう! あれをやろう!」という子もいれば、常に、「何をして遊べばいいの?」と聞いてくる子もいます。後者の子どもは、何もない環境で遊びを考える経験が少ないようです。おもちゃがたくさんあり過ぎる環境でばかり遊んでいると、遊びを自分で作ったり工夫したりする機会がないんですね。

―― たくさんのおもちゃに囲まれて育っている子どもにこそ、大人のアドバイスが生きてくるのですね。子どもにアドバイスをする上で、大切なことはどんなことですか?

<次のページからの内容>

● 子どもへのアドバイス。「みなまで言わず、工夫する余地を残す」
● 「危ないよ」の声掛け。本当に子どものためかもう一度考える
● 遊具が危ないのではなく、「危ない」と判断できないことが危険
● ママやパパに甘えて「できないふり」をしている可能性も
● 親になって、「遊びに没頭できる感覚」を忘れていないか?

次ページから読める内容

  • 子どもへのアドバイス。「みなまで言わず、工夫する余地を残す」
  • 遊具が危ないのではなく、「危ない」と判断できないことが危険
  • ママやパパに甘えて「できないふり」をしている可能性も

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