公立小学校で23年間教壇に立ち、たくさんの子どもたちの成長を見てきた教育評論家の親野智可等先生によれば、小学校の入学準備でこの時期に大切なのは、「子どもの自信を失わせず、自己肯定感と他者信頼感を高めること」。

 とはいえ小学校がどんなところかイメージができていないような子どもの場合、新生活で戸惑うことも出てくるのではないでしょうか? 「決められた時間にトイレに行く訓練はすべき?」「早寝早起き、いつから習慣化すれば間に合う?」「ぞうきんの絞り方、服の畳み方、時計の読み方、蝶結びなど、小学校入学前に身に付けておくべきことは?」など、主に生活面での7つの不安を親野先生にお聞きしました。

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子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

Q1:小学校での生活、本を見ながら子どもに理解させておいたほうがいい?

A:絵本を使ってどう過ごしているか知っておくと安心

 小学生になったらどのような1日を過ごすのか。学校公開などに参加したことがあったとしても、子ども自身にはなかなかイメージが湧かないかもしれません。

 子どもは柔軟性が高いので、すぐになじむ子が多いと思いますが、繊細で戸惑ってしまい、教室に入るのもひと苦労という子も出てきます。

 そこで役立てたいのが学校での1日を描いた絵本です。

親野先生が注目する、学校での1日が分かる絵本

■『いちねんせいのいちにち』(作:おかしゅうぞう/絵:ふじたひおこ/佼成出版社)
■『しょうがっこうへ いこう』(作:斉藤洋/絵:田中六大/講談社)
■『1ねん1くみの1にち』(写真・文:川島敏生/アリス館)
■『一年生になるんだもん』(文:角野栄子/絵:大島妙子/文化出版局)
■『ランドセルがやってきた』(文:中川ひろたか/絵:村上康成/徳間書店)

 「一緒に読んだり、読み聞かせたりすると、だいたいどういうふうに過ごしているのかが分かるようになります」と親野先生。小学校に通う日が楽しみにもなりそうです。

Q2:「並んでじっと座って授業を受ける」のは大変じゃない?

A:徐々に慣れるから心配無用。姿勢のためには“じゃれつき遊び”や外遊びを

 「並んでじっと座って作業をする」経験をあまりしてこなかったという未就学児も多いかもしれません。もちろん、保育園や幼稚園でも椅子に座って机に向かい、工作やひらがなの練習をする時間はありますが、同じように先生のほうを向いて授業を受けるのは、なかなか大変そうです。

 「子どもは自然に小学校と保育園は違うということが分かり、入学すれば切り替えられますので、通常はさほど心配しなくて大丈夫です。特に、入学したてのころは先生たちも心得ているので、授業を少し短めに切り上げたり、授業中に手遊びを取り入れたり、調整します」

 一方、入学したての子どもたちを見ていて親野先生が気になったのが、「椅子に座っていられない子どもたち」だそう。

<次のページからの内容>

・外遊びが足りないと、姿勢よく座る筋力が付かない
・「決まった時間にトイレに行く」訓練は必要?
・早起きするために、2月、3月から訓練しておいたほうがいい?
・身支度が自分でできるようにするためには?
・お箸はどれくらい使えるようになっていればいい?
・ぞうきんの絞り方、服の畳み方、時計の読み方、蝶結びなどはできなきゃダメ?

次ページから読める内容

  • 外遊びが足りないと、姿勢よく座る筋力が付かない
  • Q3:「決まった時間にトイレに行く」訓練、家でしておいたほうがいい?
  • Q4:早起きするために、2月、3月から訓練しておいたほうがいい?
  • Q5:身支度が自分でできるようにするために、どんなことを準備すればいい?
  • Q6:お箸はどれくらい使えるようになっていればいい?
  • Q7:ぞうきんの絞り方、服の畳み方、時計の読み方、蝶結びなどはできなきゃダメ?

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