いよいよ4月から職場復帰!という人に、ぜひ、最後の1カ月間で進めてほしいのが、「家事シェア」に関する夫婦の話し合い。話し合いをせずに、何となく「家事は二人で」くらいの認識で復帰してしまうと、後々不満が出やすい状況をつくり出しかねません。日本で唯一の「家事シェア」研究家として、家族の家事シェアを当たり前にする活動を行ってきたNPO法人tadaima!代表理事の三木智有さんに、上手な家事シェア会議の進め方や、復帰後の家事シェアに役立つアプリとその使い方などを解説してもらいました。2本に分けて紹介します。

【年齢別特集 妊娠・育休中のママ・パパ向け】
(1) 職場復帰目前!「家事シェア」会議の上手な進め方
(2) 家事シェアに役立つアプリ 名もなき家事対策も ←今回はココ
(3) 重いつわり、どう乗り切る? 読者体験を医師が解説
(4) 第2子妊娠中、上の子の抱っこや自転車どうする?

復帰後は家事シェアの内容をいつでも軌道修正できるようにしておく

 職場復帰前に行った「家事シェア会議」で決めた内容にのっとり、実際に家事シェア生活をスタートさせても、しばらくすると、「あれ?なんだかうまくいかない?」ということもあるでしょう。第1子の復帰の場合は、なおさらそんなことは当たり前。実際にやってみて初めて、「こんなに抱えられない!」「この家事を担当するのは、時間的に厳しい」といった気づきがあったりするものです。

 「復帰後はいつでも軌道修正できるようにしておきましょう。夫婦どちらかがしっくりきていないのであれば、振り返りの時間を設け、『家事シェア』の内容をアップデートしていくということも、事前ルールとして決めておくことが大切です」と、NPO法人tadaima!代表理事の三木智有さんはアドバイスします。

 復帰後の「家事シェア」生活をスムーズに回すために三木さんが勧めるのが、2種類のスマホアプリの活用。夫婦で予定を共有できる「スケジュール」アプリと、タスクが共有できる「リマインダー」アプリです。なぜ、家事シェアにおいて、この2つが役立つのでしょうか? その理由と、上手な活用の仕方を2、3ページ目で紹介します。

 自分や相手が家事が苦手で家事シェア生活に不安がある、といった場合の対処法(復帰前の今、決めておくべきこと)も4ページ目でお伝えします。夫婦で本記事をシェアして、復帰に向けた心積もりと準備を進めていきましょう。