イヤイヤ期や反抗期に怒りっぽくなるのは、どうやら子どもだけのせいではないような……。昨日は許せたことが、今日はどうも許せない。そんな自分にまたイライラして落ち込む。そんなママたちにぜひ知っておいてほしいのは、自分の体のこと。ちょうど子どもが思春期の本格反抗期を迎える時期に、ママたちは「大人の思春期」に差し掛かるんです。いわば、ママの体も反抗期。その大変なうねりを乗り越えるには、家族の理解が不可欠です。読んだらぜひ、この記事をパパにも転送してくださいね!

【迷える共働き親を救う「イヤイヤ・反抗期」道しるべ】特集
(1) 子のイヤイヤ共働きのせい? 抑え込むとどうなる?
(2) イヤイヤ期を育て急がない 編集部も腹落ち!
(3) 7つの読者事例からひもとく イヤイヤの現実解
(4) 親の「常識」見直せば思春期はもう怖くない!
(5) イヤイヤ・反抗期の子への怒りは6秒、〇〇して待つ
(6) 反抗期とママの大人思春期 重なるから修羅場に ←今回はココ

怒り過ぎてしまうのは自然の摂理。ママは悪くない!

 子どもが思春期の本格反抗期を迎える小学中・高学年の頃に、30代後半~40代を迎えるママは多いですよね。実はその年齢は、女性の心と体に大きな変化が訪れ、多大な負担がのしかかる時期。高齢出産のママの場合は、思春期の反抗期ではなく、2歳頃のイヤイヤ期に当たる人もいるでしょう。

 「さらに共働きでキャリアを積んできたママにとっては、管理職などの責任あるポジションを任される時期とも重なります。大きなストレスがかかりやすいこの時期のママたちが、反抗期で言うことを聞かない子どもに対して、ぎゃーっと怒ってしまったり、その後にどーんと落ち込んだりするのは当たり前なのです」。よしの女性診療所院長の吉野一枝さんはこう説明します。

  こうしたママの体の変化は、本人以外には分かりにくいため、夫からも「子どもに対するお前の怒り方は常軌を逸している。性格がおかしいんじゃないか」などとののしられ、夫婦仲の悪化につながることも少なくないと言います。ですが、「自分の心と体の変化に対して正確な知識を持ち、きちんと対処をすれば、ママの精神状態は大きく改善します。子どもの反抗期にも落ち着いて向き合えるようになるはずです」と吉野さんはアドバイスします。

 女性の30代後半~40代を、「大人の思春期」や「思秋(ししゅう)期」と呼ぶ専門家もいるほど、その状況はとても複雑。具体的な対処法とともに、次のページから詳しく解説していきます。ママだけでなく、パパにもぜひ読んでほしい大事なこと。適切な対処方法を夫婦で話し合うチャンスです。

<次のページからの内容>

● パパがママの気持ちを理解できないのは、体の構造が違うから
● 「大人思春期」を迎えているママに出やすいマイナートラブル チェックリスト
● 加齢による変化と諦める必要はない!ママの心身が楽になる対処法とは?
● 「大人思春期」は休む時期。反抗期を機に子を自立させて
● 「大人思春期」に頑張り過ぎてしまうと、どんな弊害がある? ほか