ボーナスで補填しても年間16万円の赤字に

前野 では、K子さんが時短勤務で仕事復帰する来年4月からの年間収支がどうなるのか、まとめてみましょう。

<年間の収入>
■夫 手取り312万円 ■妻 手取り225万円 ■児童手当57万円→合計594万円

<年間の支出>
■生活費 311万円 ■その他のローン 96万円 ■教育費 79万円 ■保険料 72万円 ■その他 52万円→合計610万円

前野 年間で16万円の赤字ですね。このままいくと時短勤務が終わるまでは少なくともずっと赤字が続くことになります。

K子 わーっ! やっぱり……。私がフルタイムに戻っても赤字でしょうか。

前野 一番下のお子さんが小学校に入学する5年後には、ご主人の年収が手取り350万円に上がると仮定して、K子さんがフルタイムの手取り年収356万円に戻ったとしましょう。上のお子さんが高校生になり、児童手当は30万円に。世帯年収は736万円になり、赤字は脱出できますね。その代わり受験などでお子さんの教育費もどんどんかかってくる時期にさしかかります。

K子 塾代も結構かかるでしょうね。

前野 今後の教育費の増加を考えると、今のうちにしっかり家計を立て直していく必要があります。貯蓄を取り崩して生活するのも、今の収入では限界ですよね。

K子 そうなんです。一番気になっているのが、3人分の教育費の捻出で。大学進学には何百万もかかると思うんですけど、どのタイミングでまとまったお金を用意すればいいのかよく分からなくて。余裕ができたら、帰省だけでなく家族旅行に行きたいという希望もあります。貯蓄が全くできていないので、緊急時に必要なお金も日々ちょっとずつためていきたいのですが……。

前野 分かりました。では、これから(1)教育費が必要なタイミングとため方 (2)家族旅行など楽しみのお金の捻出 (3)緊急時のための貯蓄はいくら必要か、この3つについて考えていきましょう。

――「解決編」に続く!

教育費、家族旅行の資金、緊急時に備えた貯蓄…赤字家計はどうしたら立て直せるのか?

(取材・文/澤田聡子 イラスト/エイイチ イメージ写真/iStock)

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