子どもの進路選びを考えるときに、手掛かりの一つとなるのが「経験者の声」ではないでしょうか。今回の特集では、既にお子さんの中学の進路選びを経験した読者にアンケートを実施。「この進路を選んでよかったと思うこと」「後悔していること」を尋ねたところ、思いのこもったメッセージがたくさん届きました。

 中学受験をした家庭、しなかった家庭、どちらにも共通しているのは、迷い、悩みながらも「わが子にとってどんな選択をすべきか」を懸命に考え抜いた親たちの姿です。進路選びを振り返って、そして子どもたちの中学生活やその先の歩みを見て、何を思っているのでしょうか。リアルな声の数々をお届けします。

【中学受験する?しない? 「わが家の正解」を考える 特集】
(1) 中学受験 親が知っておくべきメリット・デメリット
(2) 性格・お金…中学受験するか否か6つの項目で判断
(3) 地方出身親必読!首都圏の最新「中学受験」事情
(4) アンケートで判明!受験した&しなかった親子の本音 ←今回はココ
(5) 中学受験しないと決めたら 気になる公立の学習環境
(6) 拡大する大学AO入試 「細く長い」探究心が強みに

受験するか、しないかを左右する主な要因とは?

 今回のアンケートに回答してくれたのは、中学生以上のお子さんを持つ79人。その内訳は、子どもが中学受験をした人が7割近く、中学受験をしなかった人が約3割でした。中学受験にまつわるアンケートだったので、そもそも関心が高い「受験した人」の比率が高くなりましたが、受験していない方々も、明確な意思を持って進路を選んだことを感じさせる回答内容が多く集まりました。後ほどご紹介していきます。

(n=79)
(n=79)

 中学受験をする場合、多くは小学校3年生の3学期から塾通いがスタートします。つまりこの時期には「するのか、しないのか」を考えるわけですが、まだまだ子どもは成長の途上。自分だけで「どこの中学に行くか、受験をするかしないか」を判断できる年齢ではありません。「進路を決めたのは、誰の意思によるのか」を聞いたところ、結果は、「受験した人」「受験しなかった人」とも、「本人と親、両方の意思」が圧倒的でした。判断力が未成熟な子どもとはいえ、親が一方的に決めることなく、本人の意見も聞きながら進路を選んでいるご家庭が多いようです。

「中学受験をした人」に聞いた(n=53)
「中学受験をした人」に聞いた(n=53)
「中学受験をしなかった人」に聞いた(n=24)
「中学受験をしなかった人」に聞いた(n=24)

 では、それぞれの進路を選んだ理由として多かったのは、どんなことでしょうか。

【子どもが中学受験をした人】

 最も多くの人が選択した理由は、「高校受験の必要がない環境で、中高の6年間をのびのびと過ごさせたかった(過ごしたかった)から」の64.2%。公立中学は部活も忙しく、入学したと思ったらあっという間に高校受験がやってきます。中学時代を時間に追われるように過ごすよりも、「前倒し」で頑張っておいて、6年間受験を気にせずに過ごしてほしい。これが、中学受験をさせる親の多くに共通する思いのようです。

 続いて多かったのは、「希望する学校の教育方針や校風が子どもに合っていると考えたから」「ある程度同質の子が集まる環境で学ぶほうがよいと考えたから」でした。

<その他の理由>
公立中に希望する部活がなかったため/住んでいる地域の内申点の付け方に疑問があったから/両親ともに私立中高一貫校出身だったから/小学校の9割が受験する流れに合わせて/学力が高いことや好奇心が旺盛なことに対して、足を引っ張られるようなこと(ダサい、カッコつけてるなどの反応)がない環境で学んでほしかった
など

【子どもが中学受験をしなかった人】

 最も多かったのは、「小学校のうちは勉強漬けにならず、のびのびと過ごさせたかった(過ごしたかった)から」の66.7%。「受験した人」の動機と対照をなす結果となりました。時期の違いはあれど、受験は子どもが相当の時間とエネルギーを費やしていずれは向き合わなければならないもの。どのタイミングがわが子にとって望ましいと考えるかが、進路選びを左右するポイントの一つであることは間違いないでしょう。

 続いて多かった選択肢は、「学力や家庭環境など、多様な子が集まる環境で学ぶほうがよいと考えたから」「高校受験でも魅力的な学校の選択肢は多くあると考えたから」でした。

<その他の理由>
中学受験は超優秀な学力があればと考えていたがなかった/4年生のとき受験のために塾に行き始めたが、受験に向かないと判断して、やめた/受験に向き合える精神力がまだないと思ったので/私自身、公立中学、県立高校、国立大学と進み、いろいろな価値観を持つ人と接した経験が経営者として役立っているから
など

 次のページからは、本音満載の自由回答をご紹介していきます!

<次のページからの内容>
● 中高一貫は「努力をいとわない子が多い」「高校受験がなく中だるみ」
● 受験をしたけれど希望はかなわず あのときの経験をどう思う?
● 公立は「多様な人との関わりを学んだ」「内申が厳しい」
● これから中学の進路選びをする家庭に向けてのメッセージ
● どこへ行ってもいい出会いも挫折もある 親はゆったり見守って

続きは日経DUAL有料会員の方のみ
ご利用いただけます。

日経DUAL会員とは?
有料会員登録すると以下のサービスを利用できます。
  • 有料会員限定記事
    子育て、キャリア、夫婦の連携、家計管理など、共働き家庭のニーズに応える共感ノウハウ記事がぎっしり!毎月の総力特集や連載がスマホで便利に読める共働きマガジンです。
  • おでかけサポートメール
    平日は時間がないからこそ土日は親子で思い出に残るホンモノ体験を!直前でも参加できるとっておきイベントが満載。メールとともに予約が相次ぐお宝情報を毎週お届けします。
  • 共働き応援クーポン
    生活用品から子育てサービスまで、共働き暮らしに役立つ商品が割引きされるクーポンを多数ご用意。記事に加えて「お得」もゲット!嬉しい優待サービスをご案内します。
  • 「教えて!両立の知恵」
    妊娠から育休、職場復帰、小1の壁対策など専門家ノウハウを伝授。子の年齢やテーマで分類されたQ&Aが約300本読み放題、引き放題。賢い共働き家庭に欠かせない大辞典です。
  • ラクラク保育園検索
    保育園の細かな施設情報がキーワードや自治体から検索できる使いやすいデータベース。保育園探しを始める共働き夫婦の「保活必勝ツール」です。
  • あなたの街の保育園事情分析
    入園決定率、認可整備率、園庭保有率など、自治体ごとの保育園事情を深掘り!保活に役立つ情報が満載です。
  • 日経DUALラウンジ
    有料会員限定のオンライン会議室です。質の高いクローズドなコミュニティで情報交換ができます。
  • イベント招待/先行受付
    専門分野の名物講師によるプレミアムセミナーにご招待したり、優先的にご案内したりします。