女性管理職を増やす動きが高まる一方、数字目標ばかりが先行し、子育てとの両立の課題や女性リーダーとしての育成プログラムの不足を感じている人もいるのではないでしょうか。これを解消すべく、経済産業省では「女性リーダー育成推進事業」の一環で、企業の幹部候補の女性社員を対象に、グローバルな視点を持った女性リーダー育成に関する研修プログラムを実施しているのをご存じでしょうか。女性リーダー育成プログラム「Women's Initiative for Leadership(WIL)」第2期には、ハーバード・ビジネス・スクールの教授陣による、女性だけを対象にした講座としては初の「女性リーダーのための経営戦略講座」が行われ、参加者たちの積極的な発言が高く評価されました。

組織で活躍する女性リーダーたちの波乱万丈な経験から学び、構築してきたノウハウを惜しみなく教えてもらった『ママリーダーの「チーム術」特集』。最終回は、大手を中心とした62社66人が参加した『Women's Initiative for Leadership(WIL)』の取り組みや、ハーバード流「リーダーが備えるべき6つのガイドライン」について紹介します。

【ママリーダーの「チーム術」特集】
第1回(上) 坂東眞理子さん直伝!「脱いい子」で新リーダー像
第1回(下) 坂東眞理子 上手な部下の叱り方、トラブル対処術
第2回 理想は「ナウシカ」の変革 ネットマーケのイクボス
第3回 自分の常識は他人の非常識と心得た 時短勤務ボス
第4回 先手打ち防御も学んだ LIXIL営業事業部長ママ
第5回 「見える化」で思いを実績に変えた 金融大手イクボス
第6回 ハーバード流の女性経営者育成に62社が参加 ←今回はココ

経産省が女性リーダー育成のプログラムをスタート

 2016年秋、経済産業省が公益法人などと組んで、産業界の女性リーダー育成のための研修会をスタート。約60人の女性リーダー候補(部長職等)を対象に、『Women's Initiative for Leadership(WIL)』のプログラムが動き出している。

 プログラムは大きく3つに分かれており、1つは企業の女性幹部や幹部候補者を対象とした政府関係者や企業経営者を招いての勉強会。もう1つは計6グループに分かれて政策課題に関する研究の成果を「最終報告会」で発表するグループ研究。そして2017年1月に6日間の合宿形式で実施された米ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)教授陣による『女性リーダーのための経営戦略講座』も、このプログラムの一環で行われたものだ。

 HBSの講座を受けたのは62社からの66人。修了式では政財界トップを招いたレセプションが行われ、会社の枠を超えた人材交流の機会にもなった。

経済産業省提供参加企業一覧より
経済産業省提供参加企業一覧より

 『女性リーダーのための経営戦略講座』を運営したのは、公益財団法人 野村マネジメント・スクールだ。同法人の島本正理事長によれば、「野村マネジメントスクールは37年にわたりHBSの教授・講師を招いて毎年夏に3週間、合宿形式で『トップのための経営戦略講座』を開催し、2015年までに2400名を超える修了生を輩出」しており、多くが文字通り経営のトップについている。しかし女性だけを対象にした講座は初めてのこととあって、注目された。

『女性リーダーのための経営戦略講座』修了式の様子
『女性リーダーのための経営戦略講座』修了式の様子

次ページから読める内容

  • ハーバード流リーダー講座とは? 「男性が大半の講義より議論が活発だった」
  • 参加費は約100万円。各企業の本気度も見える?

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