「異性を育てるって難しい! ママ×男子、パパ×女子の親子関係 特集」の第2、3回はチャイルド・ファミリーコンサルタントとして子どもは6000人以上、その保護者や家族とは4000以上接点を持ってきた、子育て学協会会長の山本直美先生に「パパ×女子の子育て」の7つの悪癖と関係向上のための7つの習慣を聞きました。

 ここからは、「ママ×男子の子育て」に迫ります。大なり小なり、ママは息子を溺愛する傾向がありますよね。第4回では、NPO法人ファザーリング・ジャパン顧問で大阪教育大学教育学部 准教授 小崎恭弘先生に、ママ×男子の子育てで陥りがちな問題点について、聞きました。分かってきたのは「母性」の美点と危険性。「無償の愛」と「罠」の違いとは……?

【異性を育てるって難しい! ママ×男子、パパ×女子の親子関係 特集】
第1回 親バカで何が悪い? 異性の子を持つママ×パパ座談会
第2回 パパ×女子が“下僕×姫”化する7の悪癖
第3回 パパ×女子が今日からできる7つのこと
第4回 ママ×男子が“恋人”化する7つの罠 ←今回はココ
第5回 ママ×男子の“親子自立化”を助ける7つの行動

小崎先生による分析:父性が介入しないと母子カプセルは断ち切れない

小崎恭弘(こざき・たかひろ) 1968年生まれ。2015年より大阪教育大学教育学部 准教授。NPO法人ファザーリング・ジャパン顧問。
小崎恭弘(こざき・たかひろ) 1968年生まれ。2015年より大阪教育大学教育学部 准教授。NPO法人ファザーリング・ジャパン顧問。

 ママ×息子の関係で気にしていることの一つに、「ママが息子を猫かわいがりしてしまうこと」があるでしょう。

 母性の力は基本的には包む力であり、猫かわいがりする優しさです。子育てはこの猫かわいがりがベースだから、悪いことではありません。子どもは親の愛情をしっかり感じて満たされれば、自然に外に出ていくものですから。

 ところがこれが罠になるケースがある。「包み込む」という言葉はとても柔らかな響きですが、実は「包み込んで逃がさない」という「母性の罠」にもなり得るんです。

 この包み込んで逃がさない、「強固な母子カプセル」を断ち切る力が父性であり、これは例えば社会性であったり、道徳であったり、社会の中のルールであったりします。
「そんな考えは、社会では通用しない」と強固な母子カプセルに介入していく父性は必要で、母性と父性の両方が子育てには必要なんです。

 母性の罠はこじらせると、「お母さんが80代、息子が60代で引きこもり歴30年! 引きこもりのプロ!」という家庭になりかねません。引きこもりのほとんどは男子と言われるくらいですが、その要因の一端にある「母性の罠」…包み込んでずっと面倒を見てあげるというかわいがり方は、要注意です。

【次ページからの内容】
罠2:強権発動の“父性”ママ…気づけば家に“パパ2人”
罠3:“分からない”から“恋人化”ママ…2歳の夏に臭くなる息子に恋!?
罠4:“ほらね”ママ…“ありのまま”でいいわけがない
罠5:“自立阻止&自立促進”ママ…精神的な離乳期は中2!?
罠6:“不安産業に踊らされ”ママ…今と将来がごちゃ混ぜ
罠7:“オープン家庭”ママ…秘密がない家族は危険

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  • 男の子らしい子にピンクの服を着せても結局ママから離れていく

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