マイナス金利時代に突入し、住宅ローンの金利の軒並み下がっています。これから住宅ローンを組む人、既に組んでいて借り換えが気になっている人にお届けする住宅ローン特集。2本目の記事では、これから住宅購入を検討する人に向けて、「夫婦で住宅ローンを組むときに押さえておくべきこと」についてお伝えします。

【マイナス金利時代の住宅ローン 特集】
第1回 マイナス金利時代の住宅ローン 今は借り時、返し時?
第2回 夫婦で住宅ローンを組むときに押さえておくべきこと ←今回はココ
第3回 固定金利&変動金利どっちがいい?住宅ローンの基本
第4回 離婚?収入減?住宅ローンと人生のリスク
第5回 繰り上げ返済は?教育費と老後費用との兼ね合い

夫婦でローンを組んだ人が36%

 共働きのデュアラーは、住宅ローンを組む際に、夫婦で組むのがいいのか、それとも夫だけが組むのがいいのかなどと、迷っている方も多いのではないでしょうか。日経DUALのアンケートにて、住宅ローンを組んだデュアラーが、どのように組んだかを聞いてみました。

 「夫のみ」が6割近くと一番多く、次に「夫婦で」がおよそ36%という結果でした。

 では、夫婦で住宅ローンを組むとしたら、どんなことに気を付けたらいいのでしょうか。『住宅ローンのしあわせな借り方、返し方』の著書がある、ファイナンシャルプランナーの中嶋よしふみさんにアドバイスをお聞きしました。

 「共働きの夫婦で住宅ローンを組む場合、収入源が2つあっても収入・支出の波は非常に大きいので、要注意です。まず、家を買う際に重要なポイントが5つあるので、押さえておきましょう」

<家を買う際に重要なポイント>

1:買うか買わないか(いつ買うか)
2:いくらの家を買うか
3:住宅ローンをいくら組むか
4:何年で返済するか
5:金利は固定か変動か

 「これによって、ローンを完済できなくなるかもしれないというリスクが決まるうえ、後から変更がしにくいポイントだからです。ぜひ、この5つは最優先で決めるようにしましょう」(中嶋さん)

<次ページからの内容>
・管理費や修繕積立費、固定資産税も侮れない
・「ボーナス払い」は、ナシの設定でローンを組むのがおすすめ
・夫婦で住宅ローンを借りる方法は、主に3つある
・共働き夫婦ゆえ、片方だけに住宅ローンを頼るのは危険
・住宅ローンの返済期間は、長くても何歳まで?