子どもたちが大人になる頃、雇用はますます流動的になり、海外の優秀な人材との競争が激化することも予想されます。そんな時代に必要となるのは、自分の好きなことを見つけて前向きに働き、稼いだお金を賢く適切に使っていく力。実は、子ども時代からお金について学ぶことで、生きる上で必要となるさまざまな能力を養うことができるといいます。お金が苦手な親でも今日からできる、未来を生き抜く力を養うためのマネー教育を紹介します。

未来を生き抜くのは「お金に強い子!」

 日本の小学校では、これまでマネー教育に力を入れることはしてきませんでした。

 金融広報中央委員会が2019年3月に実施した18 歳以上の個人の金融リテラシー(金融に対する理解度や活用能力)調査によると、アメリカやOECD/INFEなどの海外機関が実施した同種調査の結果に比べ、日本は金融知識の正答率がアメリカ、イギリス、ドイツ、フランスよりも低い結果でした。また、望ましい金融行動や考え方の選択においても、イギリス、ドイツ、フランスとは差が開いています。マネー教育の第一人者である横浜国立大学名誉教授の西村隆男さんは、その理由をこう説明します。

 「日本では古くから、お金の話をタブー視する風潮がありました。『(お金のことに)子どもが口を挟むものじゃない』『お金の心配は要らないから』などと、子どもたちはお金について学ぶ機会を逃してきたのです。こうした感覚は今の親世代にも受け継がれています。しかし、個人が金融サービスの知識を身に付け、自身の目標に向かってマネー管理をすることは、『幸福に暮らしていく』ために欠かせないスキルです」

 世界の小学校や家庭では、どのようなマネー教育が行われているのでしょう? スウェーデン・アメリカ・シンガポールで子育て中のDUAL世代に、現地から詳しくリポートしてもらいました。

スウェーデン  ●子どものお小遣いまで(      ) ●「みんなでみんなのためにお金を稼ぐ」考え方 ●低学年から、自分で稼いだお金で(   )体験   アメリカ ●クレジットカードやデビットカードが広く普及 ●お金は社会に還元するという(   )が根付く ●小学生で(  )・(   )を学ぶ  シンガポール ●(   )=お金という意識が強い国民性 ●学校生活の中で実践的にお金を使う機会がある

次ページから読める内容

  • しばらく「現金を見たことがない」キャッシュレス先進国
  • 「自立した人間の育成」「共生する社会」を目指すマネー教育
  • 学校でのマネー教育は超実践的
  • 自分で稼ぎ、投資して、生き抜く術が身に付く
  • 学校でも家庭でも生活に根差したマネー教育を実践

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