子どもたちが大人になる頃、雇用はますます流動的になり、海外の優秀な人材との競争が激化することも予想されます。そんな時代に必要となるのは、自分の好きなことを見つけて前向きに働き、稼いだお金を賢く適切に使っていく力。実は、子ども時代からお金について学ぶことで、生きる上で必要となるさまざまな能力を養うことができるといいます。お金が苦手な親でも今日からできる、未来を生き抜く力を養うためのマネー教育を紹介します。

未来を生き抜くのは「お金に強い子!」

「お金教育をしよう!」と意気込まなくていい

 「お金のことを子どもに教えよう」と思っても、時間がない、やり方が分からないと感じる人もいるでしょう。そもそも小学校入学前は多くの子が算数を習っておらず、お金の計算なんて至難の業……。そんな疑問に、共働きで6歳・4歳・2歳の子を育てる金融アナリストの森永康平さんは「未就学児のうちは、お金の計算をさせたり、それによって正解を求めたりする必要はない。むしろ、普段の会話や休日の過ごし方の中に、子どものマネー力を高めるチャンスが隠れています」と、言います。

 例えば、共働きの親の多くが一度は子どもから言われる「どうしてうちのママは働くの?」というセリフ。

どうして働くの? と聞かれたら…。画像はイメージです
どうして働くの? と聞かれたら…。画像はイメージです

 FPの竹谷希美子さんは、「子どもからの『どうして働くの?』という問いは、『お金を稼ぐ』という意味を説明するチャンス」と話します。「これからは一人ひとりが働いて経済的に自立することが当たり前の時代になります。夫婦2人で働けばお金が増え、家族の幸せのために使うこともできると説明すれば、仕事に対する前向きなイメージを与えられるでしょう」(竹谷さん)

 森永さんは、6歳の長女から聞かれた際、「パパが事故で働けなくなったら、家族で使えるお金が減っちゃうよ。2人で働いたほうが安心じゃない?」と答えたそうです。「これは、複数の資産や収入源を持つことで家計全体のリスクを抑えられる『リスク分散』という考え方。共働きの理由について説明するだけでも、資産設計の基礎を教えることができるわけです」(森永さん)

 次のページでは未就学児へのマネー教育について、森永さんが実践している方法を詳しく紹介します。

次ページから読める内容

  • 正解を出すことが目的ではない
  • 遊びの中で自然に経済の動きを学んでいる
  • お小遣いは専用の貯金箱に入れさせる

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