- (1)年収とお金の知識は比例 VUCA時代を生きる力に
- (2)南章行 週500円の小遣いで判断力と解決力育む ←今回はココ
- (3)未就学児のお金の知識 日常会話や遊びで育てる
- (4)小遣いは金額より管理を重視 子の自立促すお金教育
- (5)収入・支出・貯蓄を家族にシェアするマネー会議
- (6)世界のマネー教育 お金の価値を学び幸せに生きる
今注目の経営者は、わが子にどんなマネー教育を実践しているのでしょうか。今回話を聞いたのは、大手銀行や企業買収ファンド、NPO法人設立を経て、スキルマーケットのココナラを起業した南章行さん。2人の子どもに実践してきたという、「稼ぐ力」「生き抜く力」をつけるためのマネー教育について聞きました。

お小遣いのスタートは未就学児の頃から
日経DUAL編集部(以下、──) 子どもが自分で「稼げる力」を身に付けてほしいと思う一方、やみくもに稼ぐのではなく、「本当に好きなことで働く喜びや、お金を得る喜び」も知ってほしいと考えている親は多いと思います。経営者である南さんは、家庭ではどんなマネー教育を行ってきましたか。
南章行さん(以下、敬称略) 僕には息子(高1)と娘(中1)がいますが、お金の話は未就学児の頃からしていました。お小遣いについては幼稚園の頃に、以下の2つのどちらがいいかを本人に選ばせました。
2,週500円のお小遣い制にして自分で好きなものを買う(=親からは買ってもらえない)
親に頼んで買ってもらうほうが総額としては高くなるかもしれないけど、子どもは2人とも、自由度の高い「お小遣い制」を選びましたね。その代わり、子どもに店で「あれ買って」と頼まれても親は基本的に買わないことにしていました。

── 小学校入学前から「お小遣い制」とは早いですね。しかもちょっと金額が大きい気もします。子どもは自分でお金の使い方を判断できたのでしょうか。