中学受験をする、しないという決断は、親子にとって悩ましい問題です。「子どもの可能性を伸ばしたい」「よりよい教育を受けさせたい」という親心は不変。とはいえ、先の見えない世の中で、小学校高学年という人生の大事な時間を「合格をゴールにした勉強」に費やすこと、それに数百万円を投じることが本当にいいのか、迷う親もいるでしょう。「まだ子どものうちは好きなことに熱中してほしい」「中学受験後に燃え尽きた例を知っている」などがモヤモヤの一因であるという人もいるかもしれません。本特集では、「中学受験をしない」という選択肢について、主体的な軸を持って考えてみます。