オンライン授業やオンライン留学、リモートワークでは、画面越しに相手と議論を交わしたり協業したりすることが求められます。必要に応じて自分の意見を的確に伝え、存在感を示すためのスキルは、今後AIに取って代わられない能力としてますます注目を集めていくはずです。未就学児から身に付けたい「伝わる話し方のコツ」や、ビジネスパーソンであるママ・パパの仕事にも役立つ「クリティカル・シンキング」など、親子で取り組みたいスキルアップノウハウをお届けします。

発信力=存在感が必須スキルに「意見を言える子」の育て方

話すことは「楽しい」と子どもが感じるために

 子どもが意見を言えない場合、その原因はどこにあるのでしょうか。

 本特集で取材した専門家の意見を総合すると、3つの原因に集約できます。

●原因1:心理的な問題
自分の考えや話したいことはあるけれども、それを言葉にして発信しようという気持ちが起こらない。恥ずかしい、自信が持てない、不安を抱えている

<こんなケースに当てはまる場合は原因1である可能性大>
□久しぶりに会った親戚の前で、もじもじしてしまってあいさつができない
□小学校で何かを発表するときに声が小さくて聞き取れない

●原因2:語彙力不足
自分の考えや話したいこと自体はあるけれども、どうやって伝えていいか分からない、言葉が見つからない

<こんなケースに当てはまる場合は原因2である可能性大>
□会話をするときに、「あれ」「それ」の指示語や、「お菓子(ちょうだい)」など単語レベルしか出てこない
□かわいい洋服を見ても、おいしいものを食べても、こわい動画を見ても、全部「ヤバい」としか表現しない

●原因3:思考力不足
自分の考えや話したいことがない、何を話していいのか分からない、「自分の意見」が分からない

<こんなケースに当てはまる場合は原因3である可能性大>
□「この映画を見てどう思った?」「将来は何になりたい?」といったざっくりとした問題には答えることができない
□YESかNOを求められる質問にしか答えない

 本記事では、原因1に当てはまる子どもに対し、親がどのように導けばいいかを紹介します。「話すこと自体が楽しくなれば、心理的なハードルを乗り越えることができます」と語るのは、フリーアナウンサーで、小学校などで話し方の指導・支援を行う、「こどもアナウンス発声協会」共同代表・常世晶子さんと茂木亜希子さんです。

 では、どうしたら話すこと自体が楽しくなるのでしょうか。次ページから常世さんと茂木さんに具体的に解説してもらいます。

次ページから読める内容

  • 小さくても、まず声を出したことを褒める
  • 声を出すことが楽しくなる3つの工夫
  • 「伝わる話し方」をするための3つのコツ

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