「パパ、遊んで~」。そんな言葉に応えたいと思いつつ、ネタ切れで……というパパ。そんなパパのために、子どもに鉄板でウケる遊びを紹介する特集です。体の成長にも効くエクササイズ的な公園遊び、なりきり遊びもできて「2度楽しい」工作、理科力が芽生える「ふしぎ遊び」、未就学児でも遊べるボードゲームなどについて、専門家らにノウハウをたっぷり教えてもらいました。仕事モードから切り替えて、一緒に思い切り遊べば、子どもたちのパパ大好きの気持ちが、もっともっと大きくなるはず。さらに、パパ人気が高まればママも喜ぶこと間違いなしです。

 パパと一緒におでかけする定番の場所と言えば、公園。広いスペースで思いっきり体を動かせて、ブランコ、鉄棒などの遊具や砂場もあります。子どもたちにとってはワンダーランドであり、親にとっては、手軽に遊べるありがたいところ。

 親子で楽しく遊ぶのはもちろん大前提ですが、ちょっとしたコツを知っているだけで、子どもの体を強くするためのエクササイズ的な要素も取り入れることができるとしたら、さらにうれしいですよね。体幹を鍛えたり、ハプニングに強い体にしたり、「かけっこ力」を強化できたりする遊びはあるのでしょうか。

 そこで今回は、横綱朝青龍やF1レーサー片山右京さんなどトップアスリートのコンディショニングを手がけた経験を持つ、フィジカルトレーナーの櫻井優司さん(ナビスポーツアカデミー代表取締役)に、体作りに役立つ、未就学児向けの遊び方を教えてもらいました。

楽しく遊ぶのは最優先! さらにこんな効果があればもっとうれしい  体幹を鍛える スキンシップ! 骨の成長を促す ハプニングに強い体に 「かけっこ力」を強化

全ては「しがみつく」ことから

 うちの子、まだ公園の遊具で遊べる年齢ではないんだけど……と思うパパも多いかもしれません。筋肉や運動能力が未熟な赤ちゃんのころ(しっかり歩くことができるくらいになるまで)は、遊具を使うなどの体を使った遊びは限られてしまいます。でも、いわゆる動物的な本能に基づいた動きはかなり早い段階からできます。そのスタートとも言えるのが「しがみつく」という行為です