あっという間に年末ですね。1年間、仕事に子育てにお疲れ様でした!日本人の中で、平均睡眠時間が最も少ないのがママ世代の女性。育児と仕事に追われ毎日疲れ果てているうえに、代謝が落ちて太りやすいという年齢の悩みも。そこで、ママたちがすぐ実践できる珠玉のメソッドを用意しました。今年の不調は今年のうちに解消!すっきりと新しい年を迎えませんか?

 女性ホルモンのエストロゲンの減少と並んでママを疲れさせる原因の1つに、脳内伝達物質のセロトニンの低下があります。ストレスに対して高い効能を示すセロトニンは、交感神経と副交感神経の働きを調整して活性化させ、心のバランスを整えることから「幸せホルモン」とも呼ばれる物質。セロトニンが足りていると脳は活発に動き、多幸感が高まって自然とやる気が引き出されるようになります

 セロトニンは、どうすれば活性化させることができるのでしょうか。

 東邦大学名誉教授・セロトニンDojo代表の有田秀穂さんに、セロトニン不足を自力で補う「セロ活」の方法を伺いました。

問題は「朝から疲れている」というケース

 働くママが疲れを感じるタイミングとして多いのは、仕事や家事、育児をすべて終えた後の「夜」。しかし、「朝起きた瞬間から疲れた感じがして、支度を終えた時点で疲労感たっぷり」という人も少なくありません。

東邦大学名誉教授・セロトニンDojo代表の有田秀穂さん
東邦大学名誉教授・セロトニンDojo代表の有田秀穂さん

 「程度にもよりますが、夜になって疲れを感じるのは自然なこと。問題は、朝から疲れているというケースですね。1日を終えて、寝たら疲れが取れるというサイクルがうまく働いていない場合は、セロトニンが不足している可能性があります」(有田さん)

 セロトニンは、エストロゲンなどの女性ホルモンと違って、低下に気づいた段階で自ら補えることができるのが特徴です

 「セロトニンには、脳と体、心のすべてを前向きにできる力があります。最初に知っておいていただきたいのは、脳内にはそういう一種のお薬が存在していることそして、それは自分で増やせるということです。朝、どうしても元気に仕事に行けないという人は、セロトニンの分泌を促して臨みましょう」

 セロトニンを作るタイミングは、「朝」と「仕事後」です。