あっという間に年末ですね。1年間、仕事に子育てにお疲れ様でした!日本人の中で、平均睡眠時間が最も少ないのがママ世代の女性。育児と仕事に追われ毎日疲れ果てているうえに、代謝が落ちて太りやすいという年齢の悩みも。そこで、ママたちがすぐ実践できる珠玉のメソッドを用意しました。今年の不調は今年のうちに解消!すっきりと新しい年を迎えませんか?

 働く女性は毎日お疲れモード。日経xwoman(クロスウーマン)が行った「お疲れ度」アンケート(2019年8月16日~9月20日に実施、225名の女性から回答)では、自由解答欄で皆さんからこんなお疲れの声が上がりました。

「仕事と子育て、家事のバランスに疲れています。どれも中途半端な感じになっているという焦りがあり、イライラすると子どもや夫にそれをぶつけたりして、さらに落ち込みます」(30代前半)

「毎朝、子どもを二人を送ってからの通勤。自分の通勤を開始するまでに、二人分の持ち物をセットし、忘れ物チェックをして、自分の電車に間に合うように二人それぞれを送るというさながら障害物競走。眠れてはいますが、疲れが取れたようには感じません。また週末に向かうにつれて疲れが増していき、体力がなくなっていくのを実感しています」(30代前半)

「仕事と育児と家事に疲れています。特に夕方は3歳の息子の夕飯準備や食事中に仕事の急ぎメールや電話対応をしなければならないこともあり、夕飯時間がずれ込んだり、夕飯途中で対応した後冷えたご飯を食べたり。どっと疲れを感じます。ほぼ毎日時間に追われている感覚でイライラしています」(30代後半)

 思いどおりにいかない育児、ため込んだ家事、終わらない仕事。次々に降りかかるタスクに追われるうちに1日が過ぎ、やっと眠りにつく頃には背中に大きな「疲れ」の2文字を背負っているかのように体と心が重い。寝て起きても疲れが取れない――。

 働くママはただでさえ疲れがたまりやすい生活をしています。仕事や育児以外にも、働くママの疲れを加速させてしまう要因に「女性ホルモン」の乱れがあるかもしれません。

 女性の疲れとホルモンの関係、セルフケアの方法について、対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座の医師・大山香さんに聞きました。

疲れの原因に「ホルモンバランス」があるかも

対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座の医師・大山香さん
対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座の医師・大山香さん

 女性ホルモンのエストロゲンは、女性の心と体をしなやかに保ち、その機能を維持する働きをしています。しかし、女性のライフステージの移り変わりとともにその分泌量は減り始め、やがて閉経を迎えて完全にストップします。

 「更年期にさまざまな不調が出ることはよく知られていますよね。ただ、更年期というのは平均50歳で迎える閉経の前後約5年という期間を指す言葉で、症状が出るかどうかは人それぞれなんです。全く症状が出ないまま更年期を過ごす人もいれば、『プレ更年期』と呼ばれる更年期の手前、エストロゲンが減りつつある段階から既に症状が出る人もいます」(大山先生)

 下の表は、エストロゲンの分泌量のイメージと、それによりどのような病気や症状が現れるかのリスクを表したイメージです。

取材を元に日経DUALで作成
取材を元に日経DUALで作成

 このようにどんどん減っていくエストロゲンの分泌量とそれに伴って増えていく体の不調。そんな女性ホルモンに対してはどのようにケアをすればいいのかを、次のページからセルフケアと、病院での治療について紹介します。