中学受験・受検に挑戦する家庭の間で、公立中高一貫校は安い学費で質の高い教育が受けられるとして、不動の人気を誇る存在です。実際のところ、適性検査ではどのような問題が出され、入学後はどのような教育を受けることができるのでしょうか。気になる受検倍率や進学実績、ICT事情は? 私立との違いは? 志望するなら知っておきたい、知られざるデメリットは? 取材や最新データを基に、公立中高一貫校の動向を注視してきた教育ライターの佐藤智さんが解説します。

 首都圏にある、それぞれ別の公立中高一貫校に通う兄弟の母親であるAさんと、娘が東京都立桜修館中等教育に通う母親のBさんという、2人の共働きママによる在校生親座談会。後編では、AさんとBさんに、授業の様子や行事、部活動の状況などについて、親目線で語ってもらいました。

「手厚いバックアップをしているわけではない」ので成績が二極化

―― 授業について、お子さんたちはどんなお話をしていますか?

Bさん 全体としては充実した教育内容であるようですが、全ての授業がすごく良いわけではないようです。「面白い授業もあるけれど、眠くなるのもある」と言っていますから。公立の小学校時代よりは熱心な先生がそろっているように感じますが、当然ながら凸凹はありますよね。公立なので先生方の異動もありますし。

Aさん そうですね、授業に対しては息子たちも同じようなことを言っています。また、学校が手厚いバックアップをしているわけではないので、成績が二極化しているとも言っていました。

写真はイメージ
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