コロナ下で、採用面接をオンラインで行う企業が増えています。わざわざ企業に出向かなくても転職活動ができるため、忙しいワーママにとっては追い風です。テレワークや在宅勤務などの働き方の広がりを背景に、より柔軟な働き方を求めて転職をしたいというママもいるのではないでしょうか。転職を考えるなら今が動き出すべき絶好の時機。最新のワーママ転職事情や、ママならではの職務経歴書の書き方ポイントなども紹介します。

 ここまで、転職は初めてというママ向けに、転職活動のざっとした流れと、職務経歴書の書き方やオンライン面接のコツといったノウハウを一通りお伝えしてきました。

 そもそものスタート地点に戻るようですが、転職活動をスタートするに当たって一番大事なのは「土台」となる事前準備です。転職活動において、この「土台」が固まっていないと、なかなか書類審査が通らず、面接まで至らないものです。自己PRや職務経歴書を書くに当たっては、「自己理解」が欠かせません。自己理解とは「自分の強みはどこにあるのか」「その強みを使って、自分はどんな働き方がしたいのか」を明確にすることです。

 今回は、満足のいく転職を実現するために不可欠な、自分の強みの分析の方法についてお伝えします。手段として、キャリアコンサルタントやキャリアアドバイザーに相談する方法がありますが、自分でできる方法もあります。具体的に紹介します。

他者の評価から自分の強みを見つける

 企業研修も行う人事のプロ、カドル代表取締役の澤田清恵さんがお薦めする方法は「自分の良いところリストをつくる」ことです。

●ポイント1 他者の評価から自分の強みを見つける

 「企業の管理職の研修でも行う手法ですが、自分の良いところを同僚や夫、友人など身の回りの人に計50個を紙に書き出してもらいます。自分でも気づいていない、意外な一面が浮かび上がってくるはずです」

 では、わざわざ人から50個も書き出してもらうのが申し訳ない、と思った場合はどうすればいいのでしょう。