ワーママをポジティブにとらえる企業も増えている
一方、企業側の視点では、女性管理職育成に力を入れる企業が増えています。政府は2003年に「2020年までに女性管理職30%程度」を目標に掲げました。しかし、20年になっても目標値には及ばず、20年12月には「2020 年代の可能な限り早期に」と期限を改めました。
ママになると働き方をセーブする社員が多数で、ワーママ管理職のロールモデルが少ないことで悩んでいる企業もあります。
ママリブラの金子さんは、「社内のワーママを女性管理職のロールモデルに育てるには時間がかかってしまうため、外から優秀なワーママを採用して管理職に据え、後進のロールモデルにしたいと考える企業もあります。また、これまで24時間戦士を積極的に採用してきたスタートアップ企業でも、上場を見据えて女性管理職を増やそうと、ワーママ採用をする動きもあります」と言います。
ワーママは時間的制約があるものの「限られた時間で最大の成果を上げられる優秀な人材」とポジティブにとらえる企業も増えているようです。
「『ママリブラ』ではスタートアップ企業やベンチャー企業、ダイバーシティ(多様性)に力を入れる大企業の求人をメインに扱っていますが、役割を果たすスキルがあれば、ワーママを含めてどんなバックグラウンドを持つ人でも歓迎するという企業が増えてきたということを、肌で感じます」(鈴木さん)
転職を考えるなら、こうした波に乗って、2022年こそ動き出しましょう。本特集では「ワーママ転職」を成功させるヒントを紹介していきます。ご期待ください。
取材・文/中島夕子 イメージ写真/PIXTA
KEY ROLE 代表 取締役
mog 取締役副社長
mog ママリブラ 事業責任者