共働きで稼いでいるはずのに、お金が貯まらないのは一体なぜ? 習い事、教育費、住宅ローン…共働きを維持するためのベビーシッター代や家事代行、外食費にもお金がかかります。まず減らすべきは一体どこで、どうしたら、効率よくお金を貯めていけるのでしょうか。妊娠・産後期から未就学児、小学生家庭までの家庭に向け、お金のプロが具体的に指南します!

 家計において「聖域」とされがちで、それゆえ家計を圧迫する要因にもなりやすいのが「教育費」。子どもへの教育の機会は減らさずに、上手に削減する方法はあるのでしょうか。前回記事で「習い事」代の削減方法をチェックしたのに続き、本記事では、比較的ローコストで子どもをグローバル人材に育てるための方法を探ります。

グローバル化が進む今、子どもにどんな働きかけが必要?

 都心部では、英語で学ぶ認可外保育園や英語プログラムを特徴とする民間学童など、月にかかる費用が10万円近く、あるいは10万円以上に上るような施設が次々に登場しています。子どもが赤ちゃんの頃から高額な英語教材を購入して聴かせているといったケースも見聞きします。

 将来はグローバルに活躍する人材に育ってほしいといった親としての願いから英語教育に力が入る人も少なくありませんが、際限なく支出し続けていると、家計が圧迫されてしまいます。英語教育は一般的にお金がかかりますが、本当に意味があるものだけに絞り込んだり、せっかくお金を出すのであれば効果を最大にするための工夫をしたりするだけでも、コストを大きく減らすことができます

 そうした視点で、親は家庭教育において何を心がけるべきか、オーストラリアと日本の2拠点で活動し、『グローバル社会で生き抜ける子どもに育てる方法』(現代書林)の著書もあるワールドアベニュー代表取締役の松久保朱美さんと、グローバル教育アドバイザーの白崎訓代さんに話を聞きました。次ページから詳しく紹介していきます。