在宅勤務が広がり、子育てとの両立はしやすくなった一方で、「気持ちの切り替えがうまくいかない」「つい長時間仕事をしてしまう」など、時間管理や効率化の観点で課題を感じている人が少なくありません。そこで、アクセンチュア、カルビー、サイボウズ、ドリームインキュベータ、PwCコンサルティング、ポーラの第一線で活躍している多忙なママ・パパを取材。仕事や私生活で実践している時短ワザの数々を教えてもらいました。

 在宅勤務には、通勤時間の削減や、子どもが帰宅する時間に家にいてあげられるといったメリットがあります。ただ、日中の仕事時間中にもちょっとした家事や子どもの用事が入りやすいため、オンとオフの切り替えが難しいという課題もあります(1本目記事「在宅勤務を間延びさせないコツ コンサルパパが指南」参照)。

 また、実際に在宅勤務をする人たちからは、「メールやオンライン会議の数が増えて、意外と自分の作業時間が取れない」「朝8時など、これまで考えられなかった時間帯にオンライン会議が入るようになった」といった戸惑いの声も聞こえてきます。

 非効率になりやすい在宅勤務の中で、仕事と子育てを上手に両立させていくためには、仕事とプライベートの両面で、効率化を心掛けることが不可欠です。そこで、カルビー、サイボウズ、PwCコンサルティング、ポーラで働く多忙な共働きパパ・ママに、日々工夫し、実践している時短術を聞きました。

 今回は「仕事編」。次ページから、スマホを使った細切れ時間活用術、メールや情報の整理術、コミュニケ―ション術など、実践しやすく時短効果の高いノウハウをお伝えしていきます。

この方たちに聞きました!

●カルビー 芦澤良平さん(2歳の女の子のパパ)
法務部に所属し、契約書の作成・検討や、法律相談への対応を担当。現在は、電子契約などの契約関連業務のIT化プロジェクトも推進。


●サイボウズ 杉山浩史さん(小4の男の子と小1の女の子のパパ)
広報チームのチームリーダーとして、自社の組織体制や魅力を伝える企業・製品広報のほか、IRを担当。


●PwCコンサルティング 吉田亜希子さん(5歳の双子の男の子のママ)
組織・人事コンサルティング部門に所属。シニアマネージャーとして、金融機関における研修プログラムの開発を担う。


●ポーラ 山崎真理子さん(小3と年長の女の子のママ)
コミュニケーション戦略部PR企画チームに所属。商品PRをメインに担当し、雑誌などのメディアの窓口として商品PRや取材対応なども行う。