- (1)コロナ下で夫婦関係どうなった? 平日の会話時間に変化
- (2)夫3人が本音で語る コロナ下の夫婦関係と修復の方法
- (3)コロナ下のワンオペ 夫と家事分担を話し合う4ステップ
- (4)夫婦それぞれが納得の家事シェア 実現のためのコツは
- (5)コロナ下で離婚を考えた妻2人 専門家がアドバイス
- (6)コロナを機に夫婦の価値観の違いが判明 離婚避けるには ←今回はココ
コロナ下では「コロナ離婚」という言葉が登場しました。実際に離婚は増えているのでしょうか。前回に続き、夫婦問題研究家・ライフアップカウンセラーの岡野あつこさんに、コロナ下の夫婦バランスの問題やアドバイスを聞いていきます。最終ページでは、離婚に動き出していた共働き夫婦が、コロナ下の外出自粛をきっかけに離婚を回避した事例も紹介します。
離婚件数は前年同期に比べて減少
2020年3月以降、岡野さんへの離婚相談では、30代~40代の子育て世代が増えているそうです。
厚生労働省が発表する人口動態統計速報(令和2年8月分)によると、2020年1~8月の離婚件数は13万1596件と、前年同期に比べて9.6%減でした。4月と5月に大きく減少し、6月以降は前年の数字に近づいていますが、まだ少ない状況です。岡野さんは「前年よりも少ないのは、自粛期間中は外に出にくく、離婚の手続きを進めるのも難しい状況だったからかもしれません」と話します。「離婚は相手の意向との擦り合わせなどで、手続きを進めるのに半年~1年はかかることが多いです。離婚相談が増えていることについて、データとして出てくるのはこれからでしょう」
コロナ下での子育て世代の離婚相談にはどのような背景があるのでしょうか。