新型コロナの影響でリモートワークが進み、ライフスタイルが大きく変わった人は多いでしょう。それに伴い、夫婦関係にも変化があったかもしれません。家にいる時間が長くなったことで夫婦仲が良くなった家庭もあれば、そうでない家庭も。家事育児がどちらかに偏った状況をどうするか、「コロナ離婚」の危機を迎えた夫婦がどのように踏みとどまったかなど、夫婦間のバランスを前向きに考えていくためのヒントを紹介します。

夫婦のバランスが崩れた…どうすれば?

 コロナ下では「コロナ離婚」という言葉が登場し、DUAL読者アンケート(2020年10月14日~30日に実施。99人が回答、内訳は女性91人、男性8人)でもコロナをきっかけに離婚を考えたという人は13.1%いました。これまでに3万件以上の夫婦の相談に関わってきた、夫婦問題研究家・ライフアップカウンセラーの岡野あつこさんは、自身が受けている離婚相談は今年の3月以降、例年の4割増になり、30~40代の夫婦の割合が増えていると話します。

 子どもがいて共働きという状況での夫婦バランスの問題はどのように考えたらよいのでしょうか。コロナをきっかけに離婚を考えているという2人の共働き妻のケースに対して、岡野さんからアドバイスをもらいました。

コロナ下で離婚を考えています/Aさん(40代・会社員 共働き歴8年 子ども8歳)/コロナで自粛中、夫とずっと一緒にいたが、優しさや愛情を感じることはなかった/こちらも愛情がなくなってきて、別れてもいいかもと思っている
コロナ下で離婚を考えています/Bさん(30代・会社員 共働き歴6年 子ども4歳)/コロナ下で再就職ができず、無気力な夫/私も将来への不安からきつい言葉を放ってしまう/言い争いが増え殺伐とした雰囲気に/一緒に暮らすのがつらく、別れたい

 次ページからそれぞれの詳しい状況と岡野さんのアドバイスを紹介します。