新型コロナの影響でリモートワークが進み、ライフスタイルが大きく変わった人は多いでしょう。それに伴い、夫婦関係にも変化があったかもしれません。家にいる時間が長くなったことで夫婦仲が良くなった家庭もあれば、そうでない家庭も。家事育児がどちらかに偏った状況をどうするか、「コロナ離婚」の危機を迎えた夫婦がどのように踏みとどまったかなど、夫婦間のバランスを前向きに考えていくためのヒントを紹介します。

コロナ前・後で夫婦関係どうなった? 夫婦の「バランス」、取り方・保ち方

 夫婦間の家事シェアのバランスがうまくいっていないと、コロナ下に家族の在宅時間が増えるなかで妻だけに家事の負担が集中し、妻のストレスが限界に達しているケースがあるかもしれません。

 どうしたら家事に関する夫婦間のバランスを改善できるのか、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事の村上誠さんにアドバイスしてもらいました。村上さんは「主夫」を名乗る男性で結成された「秘密結社 主夫の友」のメンバーで、夫婦のパートナーシップや家事シェアについての講演を多数行っています。夫婦それぞれが納得できる家事シェアのコツや夫婦関係を良好にするためのコツについて聞きました。

兼業主夫になったきっかけは介護と妻の職場復帰が重なったこと

 グラフィックデザインとNPO法人の仕事をしながら、積極的に家事・育児をこなす村上さん。自宅で英語教室を営む妻、村上さんの父親、中2と小2の息子、里親として育てている3歳の子どもと暮らしています。

 以前から家事の7割を担当していた村上さんですが、コロナの影響でNPO法人の講演活動が減った分、さらに分担比率は高まったそうです。

 村上さんが「兼業主夫」になったのは今から10年以上前のこと。同居していた村上さんの母親が倒れ、介護状態になったことがきっかけでした。

 「上の子が3歳、当時ベンチャー企業に勤めていた妻は職場復帰したばかりのタイミングでした。フリーランスで融通がきく自分が家事や育児、介護を担って家族を支えようと考えました。当時は保育園の送り迎えをしていても、パパはほとんどいなくてパパ同士の情報交換は難しかったのですが、ここ10年の間で父親が育児をするのが当たり前になってきたと感じます」

夫が指示待ちにならないために

 とはいえ、夫に「もっと積極的に家事に関わってもらいたい」「指示待ちではなく自分事として動いてほしい」という希望を持っている妻は多いでしょう。

 村上さんは、「家をつくり上げるという意識が希薄だと、妻から指示されて末端の家事をこなすだけになりがちです。夫に自分の家をマネジメントする意識を持ってもらうには、夫婦間のすり合わせ作業が欠かせません」と言います。では、どうやってすり合わせをすればいいでしょうか。

 次ページから、家事について夫婦間ですり合わせておきたいポイントと、夫が家事を自分事として捉えて主体的に行動するようになるための具体的な方法を紹介します。

次ページから読める内容

  • 家事分担のタスクを決める前に必要なこと
  • 家族の予定を夫婦間で共有することの意義
  • 夫のやる気をそぐNGワード、妻の地雷を踏むNGワード

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