コロナ下の共働きワークスタイルの現状

 実際のところ、どれくらいの人が日常的にテレワークをしているのでしょうか。テレワークの実態(1週間に1回以上)について聞くと、「夫婦ともに利用している」が39.4%で最も多く、続いて「夫だけ利用している」が26.3%「妻だけ利用している」が16.2%でした。回答者の8割の家庭にとって、テレワークは身近なものになっていることが分かります。

 テレワークについては、メリットを感じる人がいる一方で、デメリットや不満を感じている人もいます。前ページで紹介した家事育児の偏りに加え、「テレワークで家が仕事場になったせいか、私も夫も感情の公私の切り替えができていない」(女性・48歳、子どもは小1、小5)、「夫が職場の不満について家で多く話すようになり、愚痴を聞かされた私がイライラすることが増えた」(女性・52歳、子どもは小4、中学生)などの声がありました。

夫婦関係を良くするために、自分がリラックスすることを重視

 夫婦間で空気が悪くなったと感じたとき、改善のためにどんなことをしているのでしょう。夫婦関係を良くするための工夫について聞いたところ、「自分ができるだけリラックスできるようにした」(35.6%)が一番多く、次に「自分からコミュニケーションを増やすようにした」(31.1%)が続きました(複数回答)。

 コロナ前に比べて夫婦間のコミュニケーションの時間にはどのような変化があるでしょうか。