子育てにおいて、「もっと知識を付けさせなければいけない」「言って聞かせないといけない」など、知らず知らずのうちにインプット重視の考え方になっていませんか? 新しい知識をインプットすることは大事ですが、それ以上に大事なのがアウトプット。「アウトプットが7割」を心掛けることで、子どもが頭の中を整理しやすくなったり、自分の本当の気持ちが見えてきたり、勉強面でも理解がより深まり知識が定着しやすくなったりするため、インプットの効率も飛躍的に高まります。では、何をどうやってアウトプットさせれば、子どもを伸ばすことができるのでしょうか。具体的な方法を紹介します。

インプット3:アウトプット7が黄金比 書く・話す・表現する アウトプットが子どもを伸ばす

マインドマップの原点は「脳の取り扱い説明書」

 アウトプットにはさまざまな方法がありますが、「子どもたちにぴったりなアウトプットツールとして、マインドマップがお勧めです」。こう話すのは、マインドマップ・インストラクターの矢嶋美由希さんです。

 「マインドマップは、英国のトニー・ブザン氏が『脳の取り扱い説明書』として開発したツールです。ブザン氏は、人はどうしたら頭が良くなるのかを熱心に探求し、記憶力の向上や学習ツールとしてマインドマップを生み出しました。今では、ビジネスシーンで新たな発想を引き出すツールとして、また、スケジュール管理の用途など、あらゆる方面で広く使われています」

 マインドマップは、ビジネスでの活用はよく知られていますが、子どもにも活用することができるのでしょうか。

 「マインドマップの特徴は、頭の中にある思考をそのまま紙にアウトプットできること。思いついたらどんどんブランチと呼ばれる枝を書き足していけるので、ゴールも完成も正解もなく、思考が柔軟な子どもにぴったりです。箇条書きのように頭で整理してからアウトプットするわけではないので、子どもでも取り掛かりやすいでしょう」

 思考をそのまま見える化できるから、曖昧なことが明確になったり、自分が何を分かっていないかを知れたり、自分の思考のクセに気がついたり、記憶したりできるといいます。

マインドマップ・インストラクターの矢嶋美由希さんによる、自己紹介のマインドマップ。中央にセントラルイメージ(絵やなんらかの形、文字など)を描き、そこから、放射状にブランチと呼ばれる線を引き、その上に単語を乗せる
マインドマップ・インストラクターの矢嶋美由希さんによる、自己紹介のマインドマップ。中央にセントラルイメージ(絵やなんらかの形、文字など)を描き、そこから、放射状にブランチと呼ばれる線を引き、その上に単語を乗せる

 今回は、「思考が深まらない」「覚えられない」「言語化できない」という、「子どもの3大『できない』」に焦点を当て、マインドマップを使った解消法を、矢嶋さんに教えてもらいました。

【子どもによくある3大「できない」を解消】

1、思考が深まらない
質問をされたり作文を書いたりする際、「○○へ行きました。楽しかったです」などの羅列ばかりで、何をどう考えればいいのか分からない。

2、覚えられない
漢字や歴史、単語などの「暗記もの」が苦手。

3、言語化できない
何となく「もやもやする」のに、その気持ちがどこからきて、どう言語化すればいいのか分からない。

次ページから読める内容

  • 楽しさと、すっきり感・達成感がカギに
  • 何を理解し、何があやふやなのかが明確に
  • 勉強でも有効なマインドマップの使い方
  • 「何かもやもやする」を言語化する

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