「管理職になりたいか」という問いに対し、女性の半数以上が「なりたくない」と回答しています。一方で政府は2020年代に指導的地位に女性が占める割合を30%にするという目標を立てています。帝国データバンク調査によると、現在の女性管理職割合の平均はたったの8.9%です。小さい子どもを持ち、仕事と家庭の両立をしているママでも、管理職への打診を安心して受けられるために必要な「武器」を準備する方法をお伝えします。

自信のない人こそいいリーダーになれる  子育てスキルは武器

 日経xwoman編集部では、12月に女性のリーダーシップに関する書籍を出版する予定です。書籍のタイトルは『なぜ自信がない人ほど、いいリーダーになれるのか』。著者はワークシフト研究所・代表取締役社長の小早川優子さんです。

 小早川さんは外資系企業に勤務した後、独立。ダイバーシティ・マネジメントやリーダーシップ開発、交渉術のコンサルタント、セミナー講師として年間100回以上登壇し、累計約2万人を指導してきました。国保祥子さん(静岡県立大学 経営情報学部 経営情報学科 准教授、経営情報イノベーション研究科 准教授〈兼務〉)と共に主催する、育児休業期間をマネジメント能力開発の機会にする勉強会「育休プチMBA」には、小さな子どもを持つ延べ1万2000人以上の女性が参加しています。本特集の1本目では「なぜ自信がない人ほど、いいリーダーになれるのか」について、小早川さんに詳しく解説してもらいます。

身近にいる女性リーダーの中には、「スーパーな女性」が多い

 突然ですが、皆さんは「理想のリーダー像」と聞いたとき、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか。「活動的で仕事がバリバリできる、根っからのリーダータイプで学生の頃から活躍する日々を送りつづけている――」、そんな人物像をイメージするかもしれません。

 さて、次に、今あなたが働いている職場を思い浮かべてください。そこにはどんな女性リーダーがいますか? 日本の企業は、まだ男性中心の職場が多いはずです。そんな中、マイノリティ(少数派)というハンデを背負いながらも活躍している――。そんな現役・女性リーダーの中には、仕事スキルが高く、やる気も人並み以上の「何でもできるスーパーな女性」が多いのではないでしょうか。

 そんな「超の付く優秀な女性リーダー」がいる場合、あなたは無意識のうちにそのリーダーと自分を比較してはいませんか? 近い将来、あなたの仕事ぶりが会社に認められ、昇進をオファーされたら(そういう日も遠くはないと思います!)、あなたはそのスーパーな女性の姿を思い浮かべ、「いえ、私にはまだリーダーは務まりません。自信がありません(だって、あの人みたいには、到底できなさそうですから)」と、ちゅうちょしてしまうかもしれません。

次ページから読める内容

  • リーダーのタイプは多様化している
  • 不安や自信のなさに慣れすぎてはいけない
  • 「管理職への打診」 女性の53.9%が消極的
  • 働く女性の46.3%が「私はインポスター症候群」と回答
  • 仕事の場面で「自信がある」とは、具体的にはどういう状態?
  • 組織ではマジョリティにいたほうが、評価される可能性が上がる
  • 女性のキャリアは「壊れたはしご」
  • 日本における「優等生教育」が残した爪痕
  • 女性管理職の残業時間は男性管理職を上回っている

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