「働き方改革」で業務の効率化が進み、仕事の多くは、AIやRPAが担うようになります。働く場所も自分で選べるようになり、自由度が増す一方、企業に必要とされるのは専門性に長けた人材です。大手企業が早期退職を募るなど、終身雇用制度は崩壊してきており、誰もが定年まで勤められる時代ではありません。そんな中、子育て世代の共働きが考えるのは「末長く働き続けたい」ということでしょう。会社員として働き続けるか、フリーランスや起業という形で、自分のやりたいことに挑戦し、働き続けるか、その選択に迷う人は多いようです。

そこで、会社員からフリーランス、起業への道を選び、成功している子育て世代にインタビューをして、収入はどのように変わったか、ノウハウはどこで得たか、事業計画はどんなふうに立てた? 事業を大きくできた理由は? 会社員時代にやっておいたほうがよいことは?などを根掘り葉掘り聞きました。さらに、起業や働き方の専門家に、ブルーオーシャンの見つけ方や、会社員でいるうちに身に付けておきたいスキルなどのアドバイスももらいました。

「末長く働く」ための起業・フリーランス

働くお母さんをもっと幸せにしたいという思いから始めたサービス

 国内外の大手金融会社を渡り歩いた経験のある三浦里江さんは、2017年にキッズシーズを起業。子どもの習い事やアクティビティの検索サイト「キッズウィークエンド」を運営しています。

 キッズシーズのビジョンは、「働くお母さんを助けたい」というもの。「私もそうでしたが、働いていると平日の習い事の送迎が難しく、土日に詰め込もうとすると予定がびっしりで子どもも親も疲弊してしまった経験はありませんか? また、普段忙しくて子どもとの時間をとれないお母さんほど、自分時間をとることに罪悪感があるのではないでしょうか。子どもに様々な体験をさせること、ママたちに自分の時間をとってもらうこと、その2つを両立させるために立ち上げたサービスが『キッズウィークエンド』です」

キッズシーズCEOの三浦里江さん。夫は第1子誕生直後に起業し、2年ほどは収入が安定しなかったため、会社員だった三浦さんが家計を支えた時期もある。会社員時代に出産した2人の子どもは現在9歳と5歳
キッズシーズCEOの三浦里江さん。夫は第1子誕生直後に起業し、2年ほどは収入が安定しなかったため、会社員だった三浦さんが家計を支えた時期もある。会社員時代に出産した2人の子どもは現在9歳と5歳

実務経験は豊富だったけれど、3つのスクールに入学

 働くママに寄り添うサービスの運営に意欲的に取り組んでいる三浦さん。10年以上にわたる会社員時代には、多くの上場企業のコンサルティングやM&Aに関わってきました。様々な企業の経営者と意見を交換することも多かったという経歴を聞くと、退職してすぐにでも起業できる知識や経験があったのではと思います。しかし、三浦さんは自身の起業にあたって、学びを重視します。退職後は、大学院や専門学校など、生徒の属性も、得られるスキルも異なる3カ所へ入学し、事業スタートに向けて準備をしたのです

 退職金やパートナーの収入があるとはいえ、自身の収入がなくなった状況で、3カ所への学費を投資する目的はどのようなものだったのでしょう。そこで三浦さんは何を身に付けたのでしょうか? 詳しく聞いていきましょう。

次ページから読める内容

  • ビジネススクールでの収穫は知識よりも600人の仲間
  • 女性経営者が企業を大きく成長させる方法を研究するため博士課程へ
  • プログラミングスキルを学ぶスクールにも入学
  • 大企業に甘えていた自分に気づかされた
  • ガラスの天井を実感し、起業しかないと思った

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