子どもたちが散らかした玄関の靴をそろえるのに30秒、トイレ掃除に5分、毎日の食器洗いに10分、洗濯物を干して取り入れたたんで片付けるのに30分……。1つ1つの家事時間はそれほど長くはなくても、終わることのない家事に向き合う時間は積み重ねると膨大な時間に。仕事をしながらこれらすべてを完璧にこなすなんて、そもそも無理があるというものです。

これからの共働き家庭で大切な発想は、ママもパパも「しないこと」を増やすこと。取捨選択をして諦める、アウトソーシングをして上手に任せる。家事のスリム化を進めた結果、家族との時間が増えるとうれしいですよね。「しない上手、任せる上手」になるためのコツやアウトソーシングの最新事情を紹介します。

夕食の支度を簡略化したら「自分の時間」が作れるかも……?

 特集「家事『しない上手』『任せる上手』」では、家事を思い切って手放し「しない上手」「任せる上手」になる方法を紹介してきました。今回は 実際に編集部員Aが「任せる上手」を実現するため、家事を外部サービスにアウトソースしてみます。夫、1歳10カ月の子どもと3人暮らしの編集部員Aの平日の1日の流れは図の通り。「洗濯乾燥機と食器洗い機、ロボット掃除機は導入しているし、子どもは人見知りなので寝かしつけは外注できない……意外と追加で削るところがないな」というのが現状です。その上で省力化できて効果が大きそうな作業はないかと考え、浮かび上がってきたのが毎日40分程度かかっている「買い物」と「夕食の支度」でした。

 ここで少しでも時間の余裕が生まれれば、ママ・パパに自分の時間ができるかもしれません。そこで今回、食事の支度を簡略化するため「作り置き代行サービス」と、「ミールキット宅配サービス」の2種類を試して比較してみました。実際に使うと「良かったところ」のほかに「頼む際に気を付けるべきところ」がよく分かりました。自宅の環境や自分の性格、配送業者のサービスとの相性などによって注意点が変わってきます。「本当に使えるサービスなのかな?」と迷っている人は、自分の環境に当てはめて読んでみてください。