子どもがしたいようにさせてあげたい。でも、甘やかすことと子を尊重することはどう違う……? 子どもが主体的に考え、行動する力を育むためには、子を尊重する親の関わり方が大事です。世界で注目を集める教育法には、そうしたヒントがたくさんあります。子育て中に迷いがちな事例を見ながら、親子ともにハッピーになれるエッセンスを紹介します。

注目の教育法から学ぶ 甘やかしor子を尊重 線引きどこ?

 子どもがご飯を「食べたくない」と言ったとき、「しょうがないね。イヤだったらいいよ」と受け入れるのは尊重でしょうか? それとも甘やかし? 「野菜はしっかり食べようね」と食べさせるべきなのでしょうか。

 子育てをしていると、こんなふうに迷う場面がたびたび出てきます。伸び伸びとした子育てをしたいという理想はあっても、すぐに答えが出ないのは、「甘やかし」と「尊重」の線引きが曖昧なためかもしれません。「好きにさせて自己中心的な子になったらどうしよう」 「人との協調性は養われる?」といった不安や、「しつけができていない」などと周囲に評価されることへの恐れもあるでしょう。

 本特集では「甘やかし」と「尊重」の線引きをテーマに、自信を持って子育てするため参考にしたい方法の一つとして、「イエナプラン教育」や「モンテッソーリ教育」など注目の教育法を取材しました。オルタナティブ教育ともいわれるこれらの教育法はそれぞれに特徴があるものの、カリキュラム通りに学ぶのではなく、「一人一人の個性や発達に合わせた学びを尊重する」点において共通しています。

こんなとき、子どもを尊重する親の対応とは?

 「甘やかし」と「尊重」について、よくある場面で見ていきましょう。

【ケースA】休日、子どもと公園に行きました。2時間ほど遊んで子どもに声をかけたところ、「まだ遊ぶ!」の一点張り。このとき、あなたはどうする?

(1)有無を言わさず連れて帰る
(2)どこまでやれば満足するのか、子どもに聞いて決めさせる
(3)子どもの遊びに最後まで付き合う

【ケースB】子どもの食が細く、ご飯をあまり食べません。今日は、一口か二口食べたところで遊び始めました。そんなとき、あなたならどうする?

(1)無理にでも食べさせる
(2)なぜ食べないのかを考え、その要因を取り除いた上で、「どうする?」と改めて子どもに聞いてみる
(3)食べないものは仕方がないと諦める

 次のページから、専門家の意見を交えて解説します。

次ページから読める内容

  • 子どもには尊重される権利があり、親は子どものサポート役
  • 2つのケースから見えてくる、「子を尊重する対応」とは
  • 日本でもイエナプランの公立学校が開校予定
  • 特集の各記事の見どころを紹介

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