グローバル化が急速に進んでいます。わが子が社会に出るころには、同僚や取引先に外国人がいたり、海外市場を見据えて仕事をしたりするのが当たり前の世の中になっているはず。英語は今以上に必須スキルになることは確実です。中学受験で英語入試があったり、英検取得が受験に有利な学校も登場しています。今こそ子どもたちの将来を意識した英語教育を始めるとき! では、親はどうサポートすればいいのでしょうか。専門家に聞きました。

日本人が英語を習得するのに必要な時間はおよそ2200時間

 2020年4月から、3~6年生を対象に小学校の英語教育が必修化されました。加速するグローバル化により、国内外問わず、英会話能力の必要性はどんどん高まるばかり。今では、日本でも英語は今後生きていくために不可欠な言語になりつつあります。

 中学・高校から英語教育を受けてきたはずなのに、仕事での英会話に苦労した経験から、将来を見据えてわが子には単なる「知識としての英語」ではなく、「実践で通用する英語」を身に付けさせたい、と考える人は多いのではないでしょうか。しかし、どのような教育を受けさせれば子どもは楽しく自然に英語を学べるのかが悩みどころです。

 英語を身に付けさせたい場合、英語塾に通わせたり、オンライン学習を利用したりする方法もありますが、多忙な共働き家庭なら、最近増えている「英語学童」を利用し、放課後を「英語だけの世界」で過ごさせるというのも一つの手。米国国務省付属の外国語研究機関FSI(Foreign Service Institute)の調査によると、日本人が英語を習得するのに必要な時間は、およそ2200時間だといいます。数字だけ聞くとハードルが高いと腰が引けてしまいそうですが、施設の選び方や、利用する姿勢などによっては、楽しみながらネーティブ並みの英語力を身に付けさせることも可能なようです。

 それを証明しているのが、人材紹介事業をメインに行うmorich代表・森本千賀子さんのケース。森本さんは、今中学1年生の次男のK君を、小学1年生からの3年間、「探求型カリキュラム」や英語指導カリキュラムをすべて英語で提供するアフタースクール(以後、英語学童)に通わせました。そこでは、英語を母国語とし、教育学や社会学、機械工学などを海外の大学で学んだ複数の教師がスタッフとして働いているため、ネーティブの英語に触れることができます。その結果、K君が小学2年生の夏に家族で訪れたハワイで、混んでいたビーチの場所取りをした際に、K君のヒアリング能力のおかげでスムーズに場所取りをすることができたなど、確かな語学力を実感しているとのこと。また、「英語以外に得たものもたくさんある」と言います。

 では、K君は、英語学童に通い始めて、どのくらいの期間で英語を流ちょうに話せるようになったのでしょうか。また、英語学童を卒所後、実践している「英語力の維持方法」とは? 3年間でかかった費用は? 次ページから具体的に紹介します。

次ページから読める内容
・次男が英語を流ちょうに話せるようになるまでにかかった期間は?
・英語学童を卒所後、次男が実践した英語力の維持方法とは?
・英語学童で英語力以外に得たものとは?