ワーママになってから、頭を下げたり、自分はダメだと思ったりして、心が消耗することが増えていませんか。お迎えが遅くて、週末のお出かけも近所の公園止まりで、子どもに「ごめんね」。子どもの病気で仕事を休み、職場にも「申し訳ない」。パワフルなワーママのキラキラした両立ライフに、自分はダメだとモヤモヤ。こんなことがあると、仕事への自信がなくなって、子どもや夫にきつく当たり、さらに自己肯定感もダウンしてしまいます。「しなければいけないことは山ほどあるのに、モチベーションが上がらない」という声もよく耳にします。そんな「ワーママの憂鬱」との上手な付き合い方や、持つべきマインドセット、すぐにできるメンタルの回復法、モチベーションの上げ方を探っていきます。

仕事、育児がプレッシャー ワーママの憂鬱との付き合い方

育休復帰後、時間がないことの影響を痛感

 仕事と育児に頑張るママならではの憂鬱に迫る本連載。本記事では、前職で育休からの復帰後に「底なしの憂鬱」にはまりメンタルが低下するも、そこからはい上がり、転職や働き方チェンジに成功した経験を持つママにご登場いただきます。人材育成会社NOKIOO(ノキオ)の取締役、小田木朝子(ともこ)さんです。

 前職ではウェブマーケティングの法人営業を担当していた小田木さん。頑張れば頑張るほど手応えがあり、成長実感が持てる営業の仕事にやりがいを感じていたといいます。14年前に長女を出産した際も、出産前と同じように働こうと仕事への意欲は高かったそう。ただ復帰してすぐに、それは無理だと痛感します。2つの打撃を受けたのが原因でした。

 1つ目の打撃は時間制約です。まだ「働き方改革」という言葉も知られていなかった14年前は、小田木さんの職場も残業して成果を出すのが当たり前とされていました。特に営業は、売れれば売れるほど、さらに仕事が発生して忙しくなる職種です。しかし、保育園のお迎えのために定時退社しなければならない小田木さんには残業という手段がありません。

 「今までと同じ方法で成果を上げようとしても圧倒的に時間が足りず、持てる時間で何とかしようとすれば、手応えがない。時間がないことの影響を痛切に感じました」

 もう1つはキャリア迷子になったことでした。

 所属部署で育休から復帰する女性は小田木さんが1人目。周囲には働くママのロールモデルがおらず、職場も小田木さん自身も、出産というライフイベントによって起こるキャリアの変化に対する備えがありませんでした。

 「出産前までの私は長期的なキャリア展望を考えたことがありませんでした。目の前の仕事をやり切ることが、やりがいと成長実感の源泉だったからです。そのため、復帰後、会社の役に立てている実感がなくなったことは、大きな打撃となりました。『何のために仕事をしているのだろう』と、キャリア迷子になってしまったのです」

 成果を出そうと思っているのに時間が足りない。やり切れた感覚も持てない……。どん底の気分になった結果、小田木さんは「同僚は今まで通り残業ができてずるい。私だけがハンディを背負っている」と周りに嫉妬するまでにメンタルが悪化してしまいます。

【この記事で読める内容】
育休復帰後のどん底からはい上がるきっかけになり、以来小田木さんが実践している、持続可能な働き方の「3つのポイント」は

「正しい頑張り方」を知らないと、仕事を続けられなくなることも。その違いは「知っているか、知らないか」だけ

「助けてもらう」ことに負い目を持つママへのアドバイス
小田木 朝子さん
小田木 朝子さん
NOKIOO取締役。ウェブマーケティングの法人営業などを経て、NOKIOOに創業メンバーとして参画。企業の人材育成・組織開発支援を担う事業を立ち上げる。ヘルプシーキングを含む多数の人材育成カリキュラムの開発・講師および講師育成も手掛けている。2020年、オンライン教育サービス「育休スクラ」をリリース。現在はフルリモートで働きながら、2人の子どもを育てている。グロービス経営大学院修了。20年9月から音声メディアVoicyで「今日のワタシに効く両立サプリ」を毎日配信している

次ページから読める内容

  • コップの水があふれるタイミングで上司に相談
  • 個人プレーを脱し、対話を重視するように
  • 持続可能な働き方を体系化
  • 人と関わって働くことで豊かなキャリアが開ける

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