- (1)習い事 人生の糧になるも害になるも「やめ方」次第
- (2)ピアノ 継続的に取り組む姿勢が学力向上につながる
- (3)習い事1位の「水泳」 時間管理や図形問題も得意に?
- (4)為末大 幼少期から運動に触れさせることの意義は
- (5)習わないもあり 脳の発達で考える習い事の優先順位 ←今回はココ
習い事をさせるかどうかは本質的な問題ではない
本特集では、これまで習い事をさせることを前提に、やめどきや、習い事で得られるメリットなどについて見てきました。しかし、習い事は必ずしも「させなければならないもの」ではありません。
もちろん、特定のスポーツをはじめとした技術や技能を習得したいのであれば、習い事として取り組み、その道の専門家に指導を受けることが近道となるかもしれません。しかし、例えば子どもの成長のために、ということであれば、必ずしも習い事である必要はないようです。
東北大学加齢医学研究所教授の瀧靖之さんは「脳の発達という観点で考えると、幼少期の体験は非常に重要ですが、それを習い事として取り組むかそうでないかに、本質的な違いがあるとは言えないと思います」と話します。
この「脳の発達」という切り口から瀧さんに取材していく中で、「習い事をするか、しないか」「習い事をするなら、何を何歳から、どのように習うのがいいのか」といった、習い事にまつわるさまざまな疑問の答えが見えてきました。詳しく聞いていきましょう。
・「親と一緒に習う」も大きな意味がある。その理由とは
・脳の発達段階から提案。何歳で何を習うのが効果的?
・「習い事が長続きしなくても、心配する必要はない」その訳は