- (1)習い事 人生の糧になるも害になるも「やめ方」次第 ←今回はココ
- (2)ピアノ 継続的に取り組む姿勢が学力向上につながる
- (3)習い事1位の「水泳」 時間管理や図形問題も得意に?
- (4)為末大 幼少期から運動に触れさせることの意義は
- (5)習わないもあり 脳の発達で考える習い事の優先順位
最大の難関は「やめ時」の見極め
「スポーツが得意な子になってほしい」「楽器をたしなみ、豊かな教養を身に付けてほしい」――そんな期待値マックスの状態でスタートさせがちな子どもの習い事。しかし、いざ始めてみると、「今日行きたくない」「練習したくない」と言うわが子にあの手この手で気持ちを切り替えさせたり、時間に追われながらの送迎にグッタリしたり。毎日がバタバタで忙しい子育て中の共働き家庭にとって、「習い事の継続」がいかに大変か身をもって体験してきた人も多いのではないでしょうか。
そんな中、どんな習い事でも共通して最も頭を悩ませるのが「やめ時」の見極めです。終わりよければすべてよし、という言葉通り、「やめるタイミングとやめ方を見誤ってしまうと、後々子どもにとってマイナスの影響を残す可能性があります」と、長年にわたって子どもの習い事事情を見てきた家庭教育研究家の田宮由美さんは言います。もちろん、やめること自体が問題なのではなく、逆に上手にやめ時を見極めることができれば「次のチャンスにつなげることができる」と田宮さんは話します。
●「未就学児」「小学校低学年」「高学年」3つの発達段階に合ったやめ時の見極め方
●親子で納得のいく終わり方ができるようにすべきこと